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ボクが紡いだ物語  作者: 名月ふゆき
第7章 温泉旅行と夏休み
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第98話 ティアとティルの母


 今日はチェックアウトをして家に帰る日だ。


「今まで楽だったから仕事が大変そうだね。詩織」

「雪奈、明日は一緒に仕事をしようよ」

「賛成」


 私の予想だけど、明日二人は仕事を私に丸投げするような気がする。


「ティア、またその服なの? そろそろティアのパンツ全部武瑠くんにあげちゃうよ?」

「……着替えてきます。」


 私のパンツを武瑠に渡さないでください。そしたら私またノーパンだよ? 仕事も学校も行かなくなるよ? 私スカートの他にはショートパンツしか持ってないし、スカートもあまり丈の長いやつ持ってないから。

 それと武瑠! 何で嬉しそうな顔してたのかな?


 私は着替えてきた。


「お待たせしました」

「ティアちゃん可愛い!」

「ありがとう音色お姉ちゃん!」


 私は音色に褒められたので気分はよいぞ!


「じゃあそろそろ帰るぞ」


 武くんが呼んでいる。


「はーい、じゃあまたね。音色、葵、先生」

「また今度ね」


 私は車に乗る。


「よし! じゃあ帰るぞ!」

「今日は何も言わないんだな……」


 武瑠は構えていたのかな? 私たちは研究所に戻った。


~~研究所~~

 研究所に着くと元ママと紅葉の母がいた。


「おかえりなさい」

「ただいまお母さん」

「あれ? なんでティルがいるの?」


 私はティアですよ? 元ママさん。


「この娘は私の娘のティアよ」

「そうなの? 二人とも大きくなったわね。」

「「誰?」」


 私と武瑠は2歳の時以来会ってないので知らないはずだから私は知らないふりをする。


「知らなくても当然か。私は武瑠のおばあちゃんよ」

「おばあちゃん……」


 武瑠は初めて見たおばあちゃんに驚いていた。


「ティアちゃん? ちょっといいのかな? こっちに来て」


 なんでしょうか元母よ……


「この人知ってる?」


 ティルの時の写真を見せられた。


「この人、義則さんの写真にいた人だ!」


 演技で行こう。バレたらろくなこと起きないし。


「ティアちゃん? どうして右足を左足の後ろにもっていってるのかな? その癖はティルのもののはずなんだけど?」


 ……やっぱり癖は抜けないもんだね♪


「なんで?」


 でもここは押し通す。


「ティア、そろそろ話したら?」


 雪奈、余計なことを言うな!


「ティルなんでしょ?」

「……はい」


 この後、私は元ママに抱きしめられて、着せ替え人形になった。そして疲れた私はそのまま眠ってしまった。

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