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第64話 レイテ湾海戦(中編)

 午後5時40分、『長門』と『榛名』の砲弾が敵戦艦『ウエストバージニア』に集中し同艦の艦橋付近から火災が発生するのが見える。また、『大和』の砲も『テネシー』をとらえ、同艦の機関を損傷させ落伍させていく。


 重巡部隊もようやく砲撃が命中し始めたのか敵重巡『ルイスビル』、『ミネアポリス』に火災を発生させている。駆逐艦隊は敵の魚雷艇PTボートを駆逐するのに手間取っているようで、思うような雷撃戦ができていない。


 午後5時45分、先頭を行く『大和』が『カリフォルニア』をとらえ、火災を発生させていた。『大和』も命中弾を受け、また敵重巡部隊からの魚雷を左舷艦首部に受けていた。しかし、24ノットでの戦闘航行に支障はなく、さすが不沈艦である。


 午後5時50分、この日3度目の空襲が始まる。敵艦爆は当然とばかりに攻撃を『大和』に集中させる。急降下爆撃が繰り返され2発の命中弾と8発の至近弾を受け左舷に傾きを生じる。

 この間に『矢矧』率いる水雷戦隊が敵戦艦『テネシー』に2発、『メリーランド』に1発の魚雷を命中させる。引き続き『メリーランド』に『金剛』と『榛名』からの砲弾が命中して右舷艦橋から大火災が発生しているのが見える。


 空からの空襲は第2波が『大和』上空に集まり、急降下爆撃を加える。大きな振動が2回艦橋を襲い、艦内の電気が一時消えるがすぐに復旧する。左舷の注水区画への注水がこのとき命ぜられ2,000トンの水を飲み込んでいる。


 さらに艦攻隊による雷撃が行われ『大和』の左舷に2本の魚雷が命中し、この影響で第3缶室に浸水し、以後『大和』は3軸運転を余儀なくされる。また、今度は左舷への傾斜を修正するため右舷の注水区画へ3,000トンの注水を行なった。


 午後5時55分、『長門』の40センチ主砲が敵戦艦『テネシー』の第1砲塔付近を猛射していたところ、大爆発が起き『テネシー』の砲撃がやむ。一方、敵重巡部隊と戦火を交えていた『鈴谷』が敵重巡『ポートランド』に雷撃を浴びせ轟沈させたが、『筑摩』は魚雷艇の雷撃で艦尾に2本の魚雷を受け舵が故障していた。

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