表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

66/71

第62話 スルアン島灯台の西を目指す

 午後0時18分、『大和』のレーダーが敵攻撃部隊を感知し『対空警戒を厳にせよ』が下令される。

 私はサトミに、東郷チハヤになるよう依頼する。


 午後0時30分、敵攻撃機42機は『大和』、『長門』、『金剛』、『榛名』に狙いを定めて襲いかかってくる。敵艦爆の急降下爆撃で『大和』に7発、『長門』に4発の至近弾が降りそそぐが、命中弾は与えられない。


 午後3時10分、今度は前に倍する敵攻撃機が現われる。今回の被害担当艦は『金剛』のようで、30機の艦爆から急降下爆撃を受け右舷艦橋付近に至近弾を受ける。このため、『金剛』は重油が漏れ出したが、30分後にはどうにか復旧する。

 『大和』にも至近弾8発が降りかかるがどうにかかわしていく。『長門』も艦首に命中弾かと思われたが、爆弾は艦首を突き抜けて舷外で爆発し至近弾となる。『榛名』はうまく敵弾を躱している。


 午後4時20分、サマール島南端からスルアン島を望む地点まで来たところで『敵戦艦見ゆ、距離38,000メートル』との報告が大和見張員からもたらされる。


 戦艦部隊と重巡部隊は遠距離砲戦準備、軽巡『能代』と『矢矧』に率いられる2箇水雷戦隊は艦隊から飛び出して水雷戦に備える。私もサトミに秋山サナエを呼び出すよう指示し、これからの戦闘に備える。


 敵は昨夜の戦闘で西村部隊を全滅させたオルデンドルフ少将の率いる戦艦部隊で、戦艦6隻、重巡4隻を基幹とする部隊だ。今回も丁字戦法で連合艦隊を迎え撃つつもりにしていることだろう。


 逆もまた真なりで、栗田艦隊はオルデンドルフの戦艦部隊を丁字戦法で打ちのめす予定にしており、お互いに敵艦隊の先頭艦を押さえようとする戦いになるはずだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ