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第45話 天晴!天山攻撃機

 午前7時25分、前衛の『瑞鳳』、『千歳』、『千代田』から零戦14機、爆装零戦43機、天山艦攻7機の計64機が、午前7時45分、甲部隊から零戦48機、彗星艦爆53機、天山艦攻29機の計130機が発進した。


 発艦作業の途中、大鳳隊の天山1機が大鳳に向かっていた魚雷と刺し違えて自爆するというアクシデントがあった。最初は遂にまともに発艦すらできないほど練度が落ちていたかと司令部の士気が下がったが、甲板見張員より正確な報告が入ると「天晴なことだ」と大いに司令部一同盛り上がり、士気軒昂であった。


 午前9時15分、乙部隊から零戦17機、爆装零戦25機、天山艦攻7機の計49機が発進していった。


 午前9時35分、前衛隊の攻撃隊64機が敵空母群の海域に到着するとF6F艦戦60機が高度四千メートルで待ち伏せしており、これを見た爆装零戦三十機が爆弾を捨てて零戦隊とともに応戦した。


 この応戦により零戦39機、天山2機が撃墜されたがF6F約40機を撃墜し、残る爆装零戦13機と天山艦攻5機は空母『バンカーヒル』に命中弾2発と魚雷1発の命中、空母『ワスプII』に直撃弾1発、軽空母『モントレー』に直撃弾1発と魚雷1発の命中弾を与えた。


 午前9時45分、甲部隊の攻撃隊129機が続いて到着すると、残ったF6Fと零戦隊の戦闘が始まり、彗星艦爆は『バンカーヒル』にとどめとなる命中弾4発を艦橋付近に集め、大火災を発生させると、後方を走っていた『ワスプⅡ』にも命中弾2発と至近弾1発を、軽空母『カボット』に命中弾2発と魚雷1発を艦尾に命中させる。


 残った甲部隊の攻撃隊は次の輪形陣に空母『エンタープライズ』を見つけると彗星艦爆26機、天山艦攻14機が隣のエセックス級空母『レキシントンⅡ』とに分かれて攻撃を加える。


 しかし、天山艦攻は14機中12機までが対空砲火によって撃墜され、射点に入れたのは2機のみだった。彗星艦爆は13機ずつ綺麗に分かれて降下速度を保って急降下爆撃を行い、『エンタープライズ』に4発、『レキシントンⅡ』に5発の命中弾を叩き込んでたちまち大火災を両艦に発生させた。


「ワレ、エセックス級空母3隻ヲ撃沈、ヨークタウン級空母1隻ヲ撃破、護衛空母2隻ヲ撃破セリ」

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