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異世界リリーフ ~球の勇者の世界扉~  作者: 渡久地 耕助
私の勇者の武器は球です。
1/9

ジャンルが違う…

 ワールド・ドアを書きなおし、推敲しました。

 お楽しみください。

 

 俺、児玉・浩一が初めて両親に買い与えられた玩具は赤いボールだった。

 ただのボール。

 サッカー、野球、バスケ、バレーなど球技の硬式ボールでは無い

 人気キャラクターがプリントされたボールだ。


 

 一人の時はぼっちのごとく壁当てかリフティング。

 二人の時はよく、一つ下の弟か親父とキャッチボールやバレーもどき。

 それ以上の時はそれこそ色んなスポーツに使った。


 スポーツ毎に専用のボールを買う程、我儘を言わない俺にとっては当時、部屋にこもってゲームをするより、公園にボールを持って遊びに行き、友達を誘って遊ぶ方が楽しかったんだ。


 スポーツ、それこそ球技が得意な男子はそれこそクラスの人気者だった訳だからひたすら頑張ったね。


 まぁモテたか? 


 と訊かれれば、そうでも無かったが……ぐすっ!


 

 さて、そんな俺にも悲劇の主人公みたく高2の夏にスポ根漫画みたいに身体が故障してしまい球界から足を洗った。


 だが、俺に悲壮感は無く大学に入ってからもラウンド○ンで色んな球技を梯子しながらも変わらず球遊びをしているし、草野球やサッカーで地域の人たちと月に二回程、参加するなど楽しんでいる。


 はぁ 此処までならごく普通の日本男児の半生(信長曰く、五〇年も生きれば十分)という特に面白味も無い人生なのだが、俺の物語は二〇歳に成るまで、序章すら始まっておらず、目次のページに差しかかった所だったのだ。


 俺の青春って一体……(泣)


 兎に角、物語は始まる。


 


 そう、故障から奇跡的に復帰し、児玉・浩一のプロ球界で活躍するサクセスストーリーが始まろうとしていた……









 



 



 スマン、嘘です。 半分嘘をつきました。。


 ただ現実から目を逸らしたかったのだ。

 故障した時ですら坦々と現実を受け入れた俺だったが、今回ばかりは背けざるを得ない。

 皆もこの時点で色々察しているだろうが、聞いてくれ。


 



 前半部分は本当の事だ。 故障した身体が完治した。 


 それこそどんな球技のプロを目指せる位には……


 うん、嬉しい事だ。 奇跡って在るんだね。


 問題は此れから始まる物語がスポーツ物では無い事だ。



 


 うん、つまり……なんというか…



「ああ、勇者様! どうか私達の世界を救ってください!!」


 


 ……異世界でファンタジーで勇者な俺こと、児玉・浩一の物語が始まります。



 責任者何処だ! コラ!! 




*********************************


 児玉 浩一


 称号   球の勇者


 装備武器 聖球 (伝説の武器)


 装備   異界の服(ユ○クロ)

 

 レベル1 (戦闘経験0)


 状態 混乱・怒り・現実逃避(弱)


*********************************

 


修正しました。

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