表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【受賞・書籍化】悪役騎士、俺。 ~悪役令嬢を助けたら、なぜか国を建てることになった件~  作者: 九條葉月


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

23/337

是非もなし


 洞窟の天井あたりを見上げるシルシュ。なんだか楽しそうに見えるな?


「なんだ? どうしたよ?」


『うむ。面白そうなことになりそうなのでな。近こう寄れ』


 近くに寄れと言いつつ、俺の腕に抱きついてくるシルシュだった。柔らかい感触が!


 これはマズいと思うが、いやしかしシルシュから抱きついてきたんだから仕方ないよなーどうしようもないよなー、と考えていると、


「――アーク君! 大丈夫かい!?」


 おそらく『転移』してきたのだろう。

 シルシュが見上げていた天井あたりに、突如としてシャルロットたちが現れた。うん、空中に。


 目が合う俺と、シャルロット。


「人が心配していればーーーっ! 美人メイドとイチャイチャかいーーーっ!?」


 ドップラー効果(?)を残しながら池に落下するシャルロットたちだった。そう、シルシュの流した血で汚染(?)された池に。


 池の深さは俺の腰くらいだったはずだが、完全に沈んでいるな。場所によって深さが違うのだろうか?


 落下の勢いでしばらく水没していた皆は――騒がしく顔を出した。


「みぎゃあ!?」

「臭い!」

「うえっ」

「鼻に水が!?」

「あ、足が()りましたわ!」


 何というか、一瞬で阿鼻叫喚になってしまった。おいおいどうするよこれ?


『……おぬしら、我の血を臭いだのなんだのと……』


 ちょっと不満げなシルシュだった。お前さんもたいがい面白い女だよな。





 足が()ったというエリザベス嬢はラックがお姫様だっこで救出したので。俺は再び池に入りシャルロット、メイス、ミラを助け出した。ドラゴン形態のシルシュが横たわっていた岩の上に避難させる。


 と、それまではよかったのだが。


「この女たらし!」

「心配していれば!」

「んっ!」


 なぜかシャルロット、メイス、ミラから次々に尻を蹴られてしまった。なんでだよ……?






※お読みいただきありがとうございます。面白い、もっと先を読みたいなど感じられましたら、ブックマーク・評価などで応援していただけると作者の励みになります! よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ