迫るクラス対抗戦
「ジークフリート♪ジークフリート♪」
ロキはジークフリートの腕へと絡み付き、にこにことした様子で彼の顔を見つめる。
(.......道化師の覚醒能力を明かしてから、ロキの甘えが一段階上がった気がする)
それにブリュンヒルデの視線が物凄く痛い。廊下などですれ違うと、殺意と憎悪剥き出しでロキを睨み付けるのだ。それを挑発した笑みで返すのが最近のロキのデイリールーティングと化している。
「最近のロキくん、いつにもまして甘々よね」
「あぁ、ジークフリートが羨ましい限りだぜ。」
「え?」
「ん?」
モルドとスケッゴルドは互いに顔を合わせ「?」と表情に浮かべる。
「まぁいいわ。貴方が男色であろうとなかろうと私には関係のない話だもの。それよりも今は序列4位の引きこもりくんをどうにかしないといけないわ。」
「俺は男好家じゃねぇ!それにロキの野郎はどう見ても女だろーが!あんな可愛い男がいてたまるか!」
「野郎って自分で言ってるわよ、あなた........もぅ、ロキくんの話は今はどうでもいいの!今は序列4位くんの話をしましょう!」
何故こうもモルドが序列4位について話し合いをしたいのかには理由がある。
「________「c」組と「b」組の対抗試合にあいつが必要なんだろ?」
スケッゴルドの言う通り、来月にはクラス対抗戦があるのだ。学園中の生徒、そして学園へと視察に来る各国機関が見学にくるこの模擬戦にはその生徒の未来が掛かっている。学年が上がる際の昇格、そして卒業後の就職に箔をつける事が出きる。
「そうよ。上位四人は個人戦。そして、残りの生徒八人は団体戦になる。」
「お前ら四人は「b」組への昇格は可能かも知れねぇ。けど俺たち残りカスに昇格チャンスはねぇ。」
スケッゴルドの言う通り、学年が上がる際に「c」→「b」組に上がる為には二つの条件が必要なのだ。
一つ、序列四位以内に入る事。
二つ、模擬戦、または個人戦で「b」組の生徒を倒すこと。
「そうね。だけど卒業後のアピールにはなる。冒険者になるんでしょ、貴方?」
「あぁ!ロキの野郎に誓ったんだ。俺は強い男になる。いつかお前達が成し遂げられねぇーような偉業を成し遂げて歴史に名を刻むぜ!」
モルドは微笑を浮かべ、スケッゴルドの肩を軽く叩く。
「強い男は好きよ__________頑張りなさい。」
「はっ!精々俺に追い抜かれないようにお前さんも頑張るこった」
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