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聖女と聖重騎士



「やめろぉおおおお、頭から出ていけ、出ていけ、くそ、くそ、くそぉおおおおおおおおおお」



カランと剣を落とし、地面へと転がり頭を抑え苦しむディートリヒ。


(流石は剣帝........既に術が完成してから一分が立っていると言うのに、まだ抗っている。常人であれば黒液に触れた時点で私の傀儡と化しているといのに、やはりネームドは違うと言うことか。)


椅子から立ち上がり、周囲の戦況を観察する。


「フェンリルちゃんはグローア君の相手をしているとして、他はまぁ、山田廉太郎含めネームドキャラは生きているよね。」


もっとも、フェンリルちゃんの一撃は突然だったようでリカバリーにはもう少し時間が掛かると見えた。



「..............ん?あぁ、あっちも戦いはじめてたんだ。」



陥没したヴァナヘイム領の真下で聖女は聖重騎士と戦闘を繰り広げていた。


「はぁあああああああああああ!!!!!」


超重量兵装の聖重騎士による究極の一撃が聖女の腹を貫き、そのまま瓦礫へと叩きつけられる。

「がっ、は!!」


血を吐き出す聖女。そしてブリュンヒルデを投げ飛ばす。


「うぅ、おほっ、おほ、」


大量の血と臓物をぶちまけながら転がる聖女ブリュンヒルデ。


「はぁ.......はぁ...........私は何度だって貴様を殺す。」


殺意を剥き出しにし、聖女の回復を待つヘズ・バルドル。ブリュンヒルデは瓦礫の隙間から差す光へと目を向けながらほくそ笑む。


「............ひっ、ひっひ、あぁ~もう最高に気持ちぃなぁ、頭が沸騰しそう、ヤヴァ........ひひ、あひゃひゃひゃひゃっ」


頭が可笑しくなったように笑い声を響かせる。腹に開いた大穴は自動回復で塞がっていく。


「_____________貴様は許さぬ。クラキ国との大戦時にロキきゅ、ロキの寿命を大幅に縮めた。そして此度のヴァナヘイム襲撃で再び覚醒能力の限界値を引き出させた。最早、ロキ・ウートガルザの命は風前の灯火だ。」


拳を握り締め、悔しそうに涙を流す。


「____________せめてもの手向けに貴様の命を頂く。立て。傷はもう癒えたのだろう?」


ブリュンヒルデはゾンビのように立ち上がる。その表情は先ほどと変わらず歪な笑みを浮かべる。そして首を曲げ、ヘズ・バルドルへと告げるのだ。


「心の傷は癒えないよ。なんでブリュンヒルデが責められないといけないの。全部全部、ジークくんがブリュンヒルデを十解に入れてくれなかったからじゃん。ジークくんが少しでもブリュンヒルデに愛情を持って接してくれていたら、全てが違ってた。シグルド先輩やフロールフ先輩と戦う必要もなかった。エイル先輩やカーラ先輩をもしかしたら失わなかった.......でも、その選択をしたのは紛れもなくジークフリート、その本人なんだ。だから、もう間違えを犯させない。その為に粛清するよ。彼の周りを消して、最初から始める。そうじゃないと、ジークくんとは多分、分かりあえないと思うから。」

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