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醜い野望

(やはり私の選択は間違えではなかった。)


ジークフリート・ネーデルラントは女帝の婚姻に相応しい冠位を得た。その力を権利を己の手で成し遂げたのだ。


「召喚士や鑑定士が消えた今、十解に置いて宿敵となるものはアスラウグのみとなったか。」


さて、どう暗殺してみせようか。奴もまた一流の戦士。一筋縄では行かないことも承知している。


(だが、殺さなければならない。ジークフリートの寵愛を受ける者は一人で事足りる。)


毒殺、または銀狼戦に置いて事故を見せ掛けて殺害する。この二択に絞られるな。


(まぁいい。奴の暗殺は後々熟考しよう。)


今は一つの疑念に集中したい。


「聖女ブリュンヒルデ。あの女狐がロキ・ウートガルザの手により殺されたと報告があったが.......果たしてあの女が心臓や頭部の破損程度で死ぬのかは疑問ではあるな。聖女は元来、不死に近い性質を持つ。あの女が突拍子もなく我らの元へ現れたとしても驚きはせんな。」


警戒に越した事はない。あの手の類いは封印がよく効く。グンテル公爵家の宝物庫に足を踏み入れねばならないな。











「_____________どうせあの女の事です。事態が落ち着けばわたくしを殺害する為に動き出す事でしょう。保険は掛けて置くべきですわね。」


アスラウグは神聖国を闊歩しながらクリームヒルト同様に思考を張り巡らせる。


(同じ過ちは二度は踏みませんことよ、クリームヒルト。もう二度とあのような思いはしません。)


クリームヒルトを返り討ちにし、今は亡き勇者シグルドの代わりに世界樹を守るあのピンク髪をぶち殺す。それがアスラウグにとっての当面の目標であった。


(そして全てが片付いた暁にはジークフリート様と結ばれるのですわ。)


どのような物語であれ、お姫様は素敵な王子様と出会い幸せなハッピーエンドを迎えなけれならない。だからこそ、自分の手でその道を開かなければならないのだ。


「待っていてくださいまし。このアスラウグ、外敵を全てを排除しあなた様の正妻に正式に返り咲きますわ。」

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