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ぶっころ確定

(あの男.......やるわね。自爆技に巻き込まれて重症を負ったように見えたけど見せ掛けだけでかすり傷で済ませている。)


だからこそ理解が出来ない。何故、あれ程の猛者が勝利を譲る。トーナメント戦で十分に上位に行くだけの実力を秘めているというのに。


「十解になりたくないのかしら........バカな男ね。貴方もそう思うでしょ、鉄棒使い。」


ポニーテール男は片膝を着き、荒く息を吐き出す。


(この女......化物か?)


第二試合の対戦カードは桜髪vsポニーテールであった。しかし、桜髪の圧倒的戦闘力になすすべもなく窮地に立たされていた。


(彼奴が上に立つんだ...........俺がその露払いをしなくてどうする。)


息を整え立ち上がるポニーテール。そして鉄棒で演舞を見せ、桜髪へと棒先を向ける。


「赤髪の覇道の邪魔だ。道を譲れ、三下。」


ピキリと額に血管を浮かべ、桜髪は意地悪く嗤う。


「あんた、ぶっ殺し確定。」


メリケンサックにダガーナイフがついた双対の武装。桜髪は跳躍し、ポニーテールへと襲い掛かる。


「ぐぅっ!!」


鉄棒で何とか致命傷になる攻撃は防ぐが、全ては受け流せず、全身に傷を負っていく。


(俺は.........)


ポニーテールの瞳に敗北というビジョンは見えていなかった。


「.............俺は赤髪の相棒なんだっ!!」


【棒使い】という冴えない職業適正を得たポニーテール。しかし、彼は絶望などしなかった。


(地道に努力を重ね、覚醒能力にも至った。火力はないが応用力はあるんだ。)


他の戦闘職と見比べると見劣りしてしまう性能ではある。


「________伸びろ!伸びろ!!伸びろ!!!」


棒使いの覚醒能力。それは使い手の【棒】の伸縮自在性、【棒】の質量変化であった。


「へぇ、顔が良いだけの雑魚だと思ってたけど........」


ニィと頬を釣り上げ、ポニーテールの懐へと飛び込む。そして拳を腹へと当て、叫ぶのだ。


「...........低職の三下じゃねぇーかよぉ!!!!ぎゃははははははっはは!!!!」


拳が炸裂し、ポニーテールは血を吐き出す。


「腰巾着に十解の器が務まるかよ。」


そして顎へと鋭いストレートを打ち込み、ポニーテールの意識を奪いとる。


「そこまでッ!!桜髪の子の勝利!」


地面へと沈むポニーテール。既に意識はなく、担架により医務室へと運ばれていく。

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