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終戦

「____________終わったね、師匠。」


ベルンが背後から声を掛ける。クラキ国に殿として行かせた筈だが、十解の誰かが呼び戻したのだろう。


「あぁ........無事で良かった、ディートリッヒ。」


剣帝をトゥーレに呼び戻す理由など一つしかない。


「兄さんは...........強かったか?」


勇者シグルドとの決闘を果たす為だ。


「僕の方が強かった。」


ベルンは自信に満ちた表情でそう答える。ジークフリートはそっかと小さく笑う。そして戦場であったトゥーレの庭園を見渡す。


「...........エイルは勝てなかったんだな。」


ベルンがこの場にいると言うとことはそう言う事だ。


「彼女は.......勝ちましたよ。だけど、負けました。」


ベルンが説明するにエイルは勇者を一度殺したらしい。けれど何かしらの方法で蘇生をし、エイル•ワルキューレとフレイヤは勇者の手により葬られたと語る。


「恐らくネーデルラント家が抱える国宝「蘇りの首飾り」だろうな。兄さんは城から持ち出していたんだ。」


生徒会との抗争以降、兄シグルドから慢心が消えた。この戦場では全ての武装を持って挑んだのだろう。


ジークフリートはベルンの肩へと手を起き、感謝の言葉を告げた。


「ディートリッヒ、兄さんを討ち取ってくれてありがとう。苦労しただろう、兄さんを倒すには。」

「えぇ、厄介な宝物ばかり装備してましたからね。それに勇者としての加護に危うく殺され掛けましたよ。」


ベルンは軽くそう言うが、本当に危ない状況であったことは身体の状態を見れば分かる。


「だがこれで、俺達の前に立ち塞がる強敵はもういなくなった、だろ?」


大国を統一し、神聖国を絶対的な国家とする準備は出来た。スローライフ計画完遂までそう遠くない。


「はい!」


ベルンは嬉しそうにそう答える。そして自身の剣に手を当て、空を見上げるのだ。


(僕は勝った......あの最強と名高いシグルド•ネーデルラントに。)


もしもベルン国が健在であれば、最強の勇者に打ち勝った剣帝王として未来永劫歴史に刻まれただろう。


(父様........母様........僕は進むよ。ベルン国の雪辱はこの日を持って晴らすことが出来たんだ。これからは神聖国が平穏な秩序を築く。僕はジークフリート師匠の剣として世界を平和へと導く掛橋となる。)


平和を脅かす存在は切除する。新たな国に火種は必要ない。


「師匠、僕が守りますよ。」


ベルンはジークフリートへと片膝を着き、忠誠を尽くす。


「師匠も、新たなる神聖国も全て________」


ジークフリートを見上げ、確固とした覚悟で宣誓するのだ。


「_____________________________この刃で。」


神聖国の剣として歯向かう者を切り裂こう。平和を脅かす愚か者を切り裂こう。勇者を倒した今、剣帝に敵う敵は最早いない。そう絶対なる自信をディートリッヒ•ベルンは肌で感じていた。


(廉太郎......分かっているのか?剣帝は原作以上に成長を遂げた。今は盲目に忠犬ではあるが、裏切り暴走した場合、手がつけられなくなるんだぞ。)


スキールニルは二人の様子を冷や汗を浮かべつつ静観する。

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