五人の死骸
「_________今、ジークフリートと言ったか、年増女?」
変態男の言葉に「あぁ」と答える。
「あらあら~♪」
布女が両手を合わせ、嬉しそうにその場をくるりと回る。
「神聖国のジークフリートで間違えないんだな、年増女。」
「だからそう言ってんだろ!それと年増女って呼ぶな!!」
陰湿女は持っていた本を閉じ、前へと一歩足を踏み出す。
「それじゃあ、貴方は十解の一人.......年増女?」
カーラは理解する。
「お前らが喧嘩を売ってるっーことはよーく分かった。そんであたしが十解だったら__________」
目の前にいる五人が敵である事を。
「_____________なんだ?」
「オラァをワクワクさせてくれぇぃ!!!!」しゅん
坊主頭が突如として拳を穿って来た。だが、召喚したハティ•ベイビー達が主人であるカーラを守るように肉壁になる。
「炸裂拳ッ!!!じゅうべぇだぁああ!!!」
坊主頭がそう叫ぶとハティ•ベイビー達は一斉にして爆散した。カーラはその隙に距離を取るように後退するが______
「_______痛っ、」
足を滑らせ、転けてしまう。
(躓くようなものはなかったのに!!)
____________視線を下に向けると足に絡まった髪が見える。
「『美髪姫』________元七英雄が一人、【聖女】よ。」
陰湿女から伸びる髪。ハーラルと同じ類いの能力にカーラは舌打ちを鳴らす。
「咬み千切れ、ハティ•ベイビー!!!」
追加で召喚したハティ•ベイビーに巻き付いた髪を噛み千切らせる。そして立ち上がろうと手を地面へとつくが、何者かに頭を押さえつけられ、立ち上がれない。
「『無敵艦隊』________元七英雄、【覇王】。」
「その汚ねぇ足を退けろ、ロリコン野郎!」
ぐぐぐと力で足を退かし、何とか立ち上がる。すると鋭い平手打ちが飛んできた。
「ぐあっ!!?」
カーラは身体を再び地面へと叩きつけられる。
「あらあら~♪まぁまぁ♪(『言霊使い』___元七英雄、【賢者】)」
叩かれた頬を手で押さえる。
(いてぇんだよ、ちきしょう...........ッ!!)
地面から違和感を感じ、即座に前方へと飛び込む。すると先程まで倒れていた場所から肩パッドアーマ男が地面から飛び出して来た。
「『鉤爪使い』_____元七英雄、【英雄】様だぜぇえええ!!ヒャッハーーーーーアアアアアア!!!!」
カーラは何とか呼吸を整え、反撃へと移ろうとする。だが、背後から圧倒的威圧感を感じ、恐る恐る後ろへと視線を向けると、坊主頭がワクワクとした表情で拳を此方へと向けていた。
「『格闘家』、元七英雄『勇者』____________おめぇ、いっぺん死んでみっか?」
ドォンと言う打撃音と共にカーラは完全に意識を手放した。




