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国落とし

(つ、強すぎる.....十解メンバーは強い奴らだとは思ってはいたけど此処までとは.....)


第二次侵攻の手筈を整えていたがその必要はなくなったのだ。既にニザヴェリルの都市は壊滅し、白旗を上げていた。


「____________大将殿、来られましたか。」


エイリークの血斧が斧の名匠フィーアの頭部を真っ二つとした姿が目に入る。その背景には巨人兵が真っ二つにされた姿もあった。


「あぁ......俺が言うのもなんだが、凄まじいな。」

「圧倒的武力を誇る国の侵略戦争とはそう言うものですよ。一方的な蹂躙となる。」


冥界の女王や世界蛇戦の時とは違い今度は此方側が強者であるのだ。そして想定していた以上に十解メンバーの力は大陸間では高みにあるらしい。


(スローライフ計画完遂へと着々と近付いている。世界征服はこの調子で行けば早期に終わらせる事が出来るッ.......ふふ、ふふふ)


心の中で笑いが抑えられない。これ程喜ばしい事があるだろうか。ダーインスレイヴの使用を控える事が出来て良かった。十解一同を集結させ、ニザヴェリルの国民へと誰に従うべきなのかを今一度問おう。



「ニザヴェリルの民達よ____________」



此処に宣誓する。



「____________________神聖スヴァルタールヴァヘイムは世界を統べる。」



王冠を手にし、絶対なる平和と平穏を与える。そうニザヴェリルの民達へと告げる。


「七人の小人達による統治は崩壊したのだ。ニザヴェリルは今このときよりスヴァルタールヴァヘイムの一部となるのだ。誇り誉れと思え。」


十解と七人の小人による戦闘により、都市に大打撃を与えた。


「とは言え怒りの気持ちが今は勝る事だろう。家族、恋人、友人を失ったものも多いだろう。理解は出来よう。同情もしよう。だが、この惨状のまま貴国らを放ればたちまち何処の国が攻め落としに来ることは歴史から分かる事だろう。従って________」


そして戦闘の被害は人民にも多く被る。何百と言う死者を生み出し、王を含めた半数以上の七人の小人が殺害された。この国には選択肢が一つしかない。



(...........俺達は従うしかないんだ。)



生き残ったゼクスを新たなる神聖スヴァルタールヴァヘイム•ニザヴェリル領の統括役に就任させ、十解の構成員へ最高峰の防具を作るように命じる。軍事の増強、そして装備の改善がされることだろう。何せドワーフの国だったのだから。


「______________一つの国を落としたんだね。」


剣帝ディートリッヒは何処か遠い目で街の惨状を見る。グローアは隣へと立ち街を見渡す。


「見るに堪えるか?臆したか?平和とは元来、数多の屍が積み重なった先に手にすることが出来る一時的なものだ。被害が大規模なもの程、終戦後の平和な時代が長く続く。」

「.......そうだね。いや、ちょっと昔を思い出してね。」


ベルン国の事を思い出し、目を閉じる。そして大きく息を吸い、吐き出す。そして再び目を開ける。


「僕たちがこれまで戦って来たのは人外だったんだ。だから罪の意識もなく戦う事が出来ていたんだ。だけど今回からはもう違うんだよ。僕たちは正義を掲げてはいるけれど、国間からみれば大悪党だ。」

「ふん、ならばその評価をひっくり返せば良いだけの事だろう。」


クリームヒルトはツンとした表情でディートリッヒへと告げる。


「あぁ、そいつの言う通り俺達が世界をひっくり返す。俺達は手を血で汚せばいい。その見返りとして世界が平和になるのなら安いもんだ。」


スケッゴルドが救ったこの世界は平穏でなければならない。世界蛇の影響で大国は大幅に戦力を失くした。故にその穴を狙い侵略戦争を仕掛けているのだ。もう止められない。振り替える事もしてはならない。


「そうだね_________行こう、師匠の下に。」

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― 新着の感想 ―
[良い点] いやあ、乱世乱世。 小人達は判断が遅すぎたね。 実際個人が突き抜けた強さを持ちうる世界では国なんて相当な早さで滅んでは興りの繰り返しになるだろうな。 [気になる点] →生き残ったゼクスを…
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