三三三は会いたい
(世界を統一したいなら、戦力を整える必要がある。)
それも並の戦士ではなく超一流の勇士でなければならない。十解の由来からジークフリートは十人もの戦士を揃えた事は言うもまでもない。それら一人一人が英雄級の実力を誇るのかは不明だが、世界蛇を討伐した実績はある。それを意味するのは神話の化物を凌駕する実力が個ではなくとも組織として保有していると言うことだ。
(恐ろしいよ、廉太郎........だけど誇らしくもある。)
ジークフリートを名乗る男は廉太郎で間違えない。前世の彼奴は馬鹿ではあったが、容量はいい奴だった。やる時は覚悟を決めて望む勇気がある。それに自分(鴉羽三三三)の容姿を保有した今、化物級の実力を誇る女性達を侍らせている筈だ。彼奴は自分とは違って他者を平気で利用する性格をしているし、駒を失っても感情的になることは少ない。
(廉太郎.......あぁ、廉太郎..........)
早く会いたいよ。俺はお前の容姿を得てこの世界に現界した。精神と肉体が入れ代わったんだ。
「包容がしたい。友愛をぶつけたい。」
お前に会いに行くと言うと兵達に止められ、王城に囚われてしまった。早く俺のところまで来て欲しい。お前になら国門を開場しよう。そして国を明け渡そう。
「待ち遠しいよ。お前がいない世界はとても窮屈で退屈なんだ。」
ヴァルハラ大陸間に広域魔術を発動させ、放送出来るだけの力量があればアルフヘイムを明け渡すと伝える事が出来るのだが......残念でならない。
(俺の元までいつものように会いに来てくれ。そして前世のように語り合おう。俺は国には未練はない。お前になら俺の全てを差し出そう。軍門にも下ろう。けれど俺にも十解の立場を与えて欲しい。そしてお前の側にいさせて欲しいんだ。)
今は待つ事しか出来ないだろう。国民へ、国へ仕える兵士達の暴動が起きないように他国を支配した後に来訪してくれる事が好ましい。さすれば俺は争う事もなく降伏出来るんだ。
「廉太郎........いいや、ジークフリート。」
北欧の英雄、竜殺しの異名を持つ偉人。その名を冠するお前は必ず武功を成す事だろう。俺は信じている。俺を守ってくれたあの時のように、今度は必ずお前のためにこの命を捧げよう。
「____________俺はお前の、親友だからな。」
仕事が忙しくて毎日と投稿をしたいのですが......(嘔吐)。週一、二を目指します!




