聖女様は激おこぷんぷん丸である
新章突入ですよ!
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ブリュンヒルデは国からの召集を受けていた。だがそれらを無視し、親元が在住するバルドル領にてのどかな生活を送っていた。
「お、ブリュンヒルデちゃんは今日も元気だね!」
世界蛇の影響で大打撃を受けたバルドル領の復興作業に精を出す。七英雄としての努めも果たした。沢山の負傷者を癒し、救済したのだ。
「聖女様わぁやっぱり聖女さぁまだべぇ」
町人たちからは聖女様と敬われる。そんな生活が毎日と続く。充実感があり、満足な毎日.....の筈なのだが、心が満たされる事はない。
(ジークくん.......ジークくんジークくんジークくんジークくんジークくんジークくんジークくんジークくんジークくんジークくんジークくんジークくんジークくんジークくんジークくんジークくん)
大国を統一するらしい。何故、ブリュンヒルデにはお誘いがかからなかったのだろう?
(可笑しいよ.....ブリュン以上にジークくんの事が理解できる人なんていないのに、なんでブリュンだけを見てくれないの?)
畑を耕す鍬を大地に差し込む。そして思考する。
(あの道化師がジークくんを誑かしたに違いない............)
_____________ジークフリートくんを救わなければ。
「どうしたんだ、ブリュンヒルデちゃん?」
村人達が停止する自分を見て心配する。
「天啓が降りました。今すぐに旅立ちます。助けを求める隣人が私を待っているのです。」
鍬を放置し、畑を脱する。そして村人達へとそう言い残すと母父が住むパン屋へと駆け出す。荷物を纏め、出立しなければならない。
「パパ!ママ!!」
パン屋の扉を開け、叫ぶ。そして二人へと事情を説明すると何故か微妙な表情を向けられた。そこには何処か同情とした感情も含まれているが、理由は理解することが出来なかった。
「それじゃあ行ってくるね!!」
家を飛び出る。身体は羽のように軽い。
(ふふふ........ブリュンが愛に行ったら喜ぶだろうなぁ。ブリュンには分かるよ。ジークくんとブリュンは相思相愛なんだもん。)
助けて上げるからね。世界なんか統一しなくてもブリュンヒルデが貴方を世界で一番に幸せにして上げるんだから。
「でへ......でへへ♡」じゅるり
涎が出る。だが直ぐに拭き取り、理性を取り戻す。気が緩むとついついジークフリートくんとの愛の営みを想像してしまう。気を引き締めなければ。




