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大国ニザヴェリル

小人の王ドヴェルグが支配する四大国の一つ、ニザヴェリル。ドワーフと言えば分かりやすいだろう。この国こそが数多の魔剣や伝説の武具を産み出して来た鍛冶の大国であり、職人が集結する都なのである。


「ドヴェルグよ、銀狼の兜の件、どうするつもりだ?」


七人の小人会議が円卓にて行われる。国の実質的な頂点であり、最高権力者達がこの七名なのだ。小人の王ドヴェルグは王ではあるがまとめ役に過ぎず、他の六名と同格の地位である。


「ふむ、ならば意見を聞こうか。」


小人の王ドヴェルグを除いた六人は剣、槍、弓、斧、盾、甲冑にて各分野に突出した者達がその立場に就くことが許され、ニザヴェリルで権力を振るう事を許される。


「あのような小僧、捨て置けば良いと儂は思うがな。」


剣の製造、改良に優れた鍛冶士アインはそう進言する。


「せっかくの戦事ぞ。出向き討伐に赴いた方が我はいいと思うがな。」

「私もツヴァイに賛成ですね。侵略戦争を仕掛けて来ようとする輩に時間を与えてはなりません。此方が先手をうち、蹂躙するのです。」


槍のツヴァイ、そして弓のドライは此方から敵の迎撃に向かうべきだと進言する。


「恐れる必要はねぇーわな。来たら叩けばいい。おいら達には腐る程敵を屠る武具が揃ってる。」


自国の技術を信用し、ドンと待ち構えろと斧のフィーアは言う。


「英雄級の戦士はいない。だけど、伝説の武器や武具、それに鉄壁の城塞都市を持つ僕達に敗北はないよ。待ち構えていればいいと思う。」


剣のアイン、斧のフィーアと同じように襲ってくれば撃退すればいいと言う盾のヒュンフ。


(銀狼の鉄兜.............あの兜、あれはエギルの兜だ。神話の時代に生息したオリジナルのファフニールが貯蔵していた宝物の一つ。対峙する者を恐怖に陥れると言う効力を有す呪いの武具。クラキ国の侯爵家が保有していると風の噂で聞いていたが.......)


神話級の武具を装備した侵略者。大きく警戒した方がいい相手だ。


(他の者達は神聖スヴァルタールヴァヘイムなる敵対国を甘く見すぎている。『救国ヴェストフォルと我ら十解(フィンブルの冬)が手を取り、世界の脅威を取り除いたのだ。』と銀狼の兜は言っていたな.......少なくとも英雄級の実力者が10人も存在する。世界蛇には尖兵がいたと情報にはあった。)


それらを打ち倒し、世界蛇を両断した化物集団。警戒を最大限に高めた方がいい。


「武装の強化、結界の重ね掛け、国門への兵の増員、全ての警備の向上を推薦する。」


甲冑のゼクスは他の七人の小人達へとそう進言する。だが、皆は声を上げ笑った。


「なんだ、お前らしくもない。心配性か。」


剣のアインが茶化すようにゼクスの頬をつつく。其れを手で払い、ドヴェルグへと視線を向けた。


「___________どうせ多数決で俺の意見は反映されないんだ。早く決めてくれ。時間の無駄だ。」


ゼクスは内心で思う。このバカどもが死のうと自分には関係ないと。


(死にたければ勝手に死ねばいい。だが、俺は最高の武具を用意し、いざの時の保険も準備させて貰う。俺はこんな侵略戦争で死ぬ予定はないんだ。俺の作り出した武具が神話の武具を越える。その夢を叶えるまでは死ねんよ。)


「ふむ、ゼクスの言う通り結果は出たな。多数決により、神聖スヴァルタールヴァヘイムへの対応は現状、様子見だ。」

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