神聖スヴァルタールヴァヘイム
大陸の最果てに存在するトゥーレ。中央には巨大な塔が存在し、その巨塔を取り囲むように神殿が存在する。そして神殿の外には美しい庭園があり、ジャカランダの木々が咲き誇っていた。
「______________ジークフリート、時間だ。世界に我らが力を知らしめる時が来たんだ。」
巨塔の最上にて王座に座るジークフリート。そして彼の眼前には十解のメンバーが控える。第一解にロキ、第二解にクリームヒルト、第三解にグローア、第四解にディートリッヒ、第五解にアスラウグ、第六解にエイル、第七解にカーラ•フンディングル、第八解にヘズ•バルドル、第九解にハーラル•ホールファグレ、そして最後に十解エイリーク・ハラルドソンらが穴を埋める形でメンバーに連なることになった。
『君達の仲間にして欲しい.....僕が弱いことは分かっている....肉壁でも囮でもいい......世界を変える....平穏なスローライフが送れる....そんな世界が訪れるなら僕は喜んでこの命を差し出す。だから、僕を同士にしてくれないか.....それが、祖国を失った僕のせめてもの.........罪滅ぼしになる』
『ッ.....!!』
グローアがスケッゴルドの墓標へ結界を施した後、ハーラルが頭を地面へと擦りつけ、十解へと懇願をしてきたのだ。そして、それに追随するようにエイリークも地面へと頭をつける。
『頭を上げてくれ、ハーラル、エイリーク。あんたらの十解入りはグローアから進言されてた。そもそも此方から頼む予定だったんだ。だから、これから同士として戦ってくれると助かる。』
とこのような形で彼等二人は十解入りを果たした。勿論、初期メンバーには俺達が世界蛇を起動した元凶であることは伏せるように言ってある。
『私は.....モルド、そしてスケッゴルドの代わりにはならないだろう。モルドが守った命は私の領地だけでなく、世界をも救った。その英雄の意思を継ぎ、私はお前達と共に平穏な世界を掴みたい。いいや、掴まなければならない。それが私に課された使命なのだと私は思う。』
ヘズは普段とは違い、真面目な様子で十解入りを希望していた。断る理由はない。彼女の実力は申し分ない。それに彼女の覚悟は本物だ。それを利用せずして何を利用しろと言うのだ。
『聞け、愚かなる四大国____________』
世界へと向け言葉を紡ぐ。宣誓しようではないか。
『_______________我ら十なる勇者は神聖スヴァルタールヴァヘイムを建国する。』
ロキの施したヴァルハラ大陸全域への広域通信ルーン術式にて演説は世界へと伝わることになる。
『世界蛇は討伐し、世界を混沌より救済した。救国ヴェストフォルと我ら十解(フィンブルの冬)が手を取り、世界の脅威を取り除いたのだ。だが、ヴェストフォルは世界蛇の最後の足掻きで滅びの運命を辿ってしまった........』
玉座から立ち上がり、塔の外を見渡す。
『........神々が残した最後のヴァルハラに君臨するには貴国ら四大国は力不足だ。支配者足り得ない無価値なお前達は隷属しろ。さもなくば自害しろ。散って行った英雄達に申し訳が立たぬと言うもの。』
槍を手元に出し正面へと向ける。
『従わないと言うのであれば力で支配させて貰う。我らが十解(フィンブルの冬)がヴェストフォルの意思を継ぎ、世界を統一する。さすればヴァルハラは大神オーディンに恥じぬ栄光と平穏に満ちた世になるだろう。』




