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美髪王と世界蛇

「その瞳、その勇気.......いいな。」


かつての勇者達が自分へと向ける目だ。とても好ましく闘争心を昂らせる。


「前菜としては充分に楽しめる。」


ダーインスレイブにて美髪王の髪を切り裂く。そして強者であることを理解させる為に敵意をエイリークとハーラルへとぶつける。


「ぐっ....なんと言う圧だっ....レベルが違い過ぎる......」

「あ、あぁ、でも僕たちが立ち向かわなければ......残されたヴェストフォルの民が死んでしまう。時間を稼ぐんだ。腕をもがれようと、足を切断されようと、最後まで牙を向けッ。それが僕たちの使命なんだッ!!!」


ヴェストフォル王家の剣を抜刀し、ヨルムンガンドへと駆け出す。剣は宝剣ではあるが、効力はないただの剣。


「そう、蛮行ではなく、勇気で立ち向かう。その闘志こそが人の本髄。だからお前は強い。覚悟ができているもの程、実力以上の力を発揮する。」


ヨルムンガンドと同等に打ち合う。美髪王の覚醒能力と平行し、何とか拮抗をする。


「殿下、助太刀しますッ!!!」


ズゥドーンと大きな爆音を響かせ、血斧をヨルムンガンドへと振り下ろした。ヨルムンガンドは右半身を裂かれるが、不敵な笑みを浮かべ直ぐに再生をするとダーインスレイブをエイリークへと振るう。


「させないッ!!」


ダーインスレイブを拘束するように頭髪で抑え、その隙にエイリークが鋭い一撃をヨルムンガンドへと喰らわせた。



「吸い尽くせ___________血斧(ブラッド•アックス)



転がる肉体を血斧にて食らい尽くそうとするエイリーク。だがヨルムンガンドは血斧をダーインスレイブで弾き返す。


「俺は息子達とは格が違う。」


肉体は再生し、ダーインスレイブを翳す。


「肉体再生力は俺の本体の体積分だけ再生出きる。そして膂力や体重も母体の力に比重し、人間体以上の出力を出すことが可能だ。人間に敵う相手ではない。俺は世界へととぐろを巻く世界蛇。蟻が人間に敵わないように人間は俺には届かない。」


ハーラルはヨルムンガンドの言葉を受け取り、笑った。


「一人では敵わないだろう。だけど.......皆が手を取り団結すればどんな強大な敵であろうと立ち向かい、倒して見せる。それが美しいってもんだろう。」


ヨルムンガンドから笑みが消え、鋭い憎悪にも似た表情が露になる。


「ほざいたものだ、美髪王。ならば絶対的な『死』を見せてやる。どんなに足掻いても人が世界に敵わぬという事を。」


ダーインスレイヴの刃の色が黒色へと染まって行く。そして禍々しい程の憎悪と狂気が溢れでる。


(まずい......あれは王家の古書に記されていたダーインスレイブの能力発動に置ける形状変化。能力範囲は確か、半径500mッ!!)


ハーラルは即座に【頭髪支配】にてエイリークを掴み上げる。


「殿下、何を!!」


そして、エイリークを逃すために遠くへと髪を伸ばす。背後は振り返らず、ヨルムンガンドを見る。


(お前はヴェストフォルの希望。ここで死なせる訳にはいかない。)


今世界に必要な人材は王ではなく英雄だ。冥界の女王が復活し、世界蛇は大陸中を混沌に陥れている。ならば、少しでも時間を稼ごう。その程度の役目しか果たせないだろうが、戦士として友として矜持は果たす事は出きるのだから。


『____________________ダーインスレイヴ起動』

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