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ヨルムンガンドの進撃

海面側に位置するヴェストフォル。ルーンによる強固な結界が張られた首都は世界蛇の影響を防ぎ健在であった。だが、その強固な結界の前にヨルムンガンドは立つ。


「災禍の具現化、世界蛇()の力を見せしめに十解を炙り出す。」


ヨルムンガンドはダーインスレイヴを異空間から取り出し、結界を破壊するために腕を上げる。



「_______________させると思うかい?」



美髪王の異名を持つハーラルは覚醒能力による【頭髪支配】にてダーインスレイヴを拘束する。ヨルムンガンドは軽く力を入れようと手を動かすが、剣を振り下ろす事が出来ない。


「お前は十解の一人なのか?」


ヨルムンガンドはハーラルへと尋ねる。


「十解........何のことだい?」

「そうか、知らないか。良かったな、十解ではなくて。苦痛を感じないように殺してやる。だから安心して首を差し出せ、人げ」


ヨルムンガンドの両腕が宙を舞う。右腕をエイリークの血斧、左腕をハーコンの曲剣にて切断されたのである。


「吸い尽くせ___________血斧(ブラッド•アックス)


宙に舞った両腕を喰らうエイリークの魔斧。そして斧は二回りも大きさを増す。


(血斧の効力は血肉を喰らう事で成長する魔斧。)


そして血斧王の覚醒能力はこの魔斧をデメリット無しに使用出きると言うものだ。どんなに体積が大きくなろうとも覚醒能力を発動している限り、斧は通常時と同じように振るえる。


「この時代の血斧王か。」


ヨルムンガンドはエイリークへと鋭い眼光を向ける。


(成長限界に達した魔斧は俺の母体を屠る威力に達する。僥倖だな。)


現在の矮小な血斧を見て頬がつり上がる。転機は大きく自分へと傾いているとヨルムンガンドはほくそ笑む。


「何が可笑しいのかしら~?」


ハーコンは横凪ぎでヨルムンガンドの胸部を切り裂く。ヨルムンガンドは後方へと数歩下がるが、余裕然とした表情で三者を観察する。


(美髪王、血斧王、そして大公か。面白い組み合わせではあるが、血斧王以外は俺の相手にはならんな。)


だが、美髪王の瞳の奥にある勇者の志しは評価に値する。時代が違えば戦場で無双を誇る英雄になれたかも知れない可能性は秘めていた。


(だが残念だ。お前達はここで俺が始末する。そして国は滅びるだろう。)


結界は強固ではあるが、破壊出来ない程のものではない。


「なっ......再生能力があるのかッ」


ヨルムンガンドの腕が超速再生し、ダーインスレイブを地面から拾い上げる。エイリークは驚愕とした表情を見せ、血斧を低姿勢に持ち構える。


(冥界の女王も同じく再生能力を有していた......それにアングルボサの呪いの上位種達も多くが再生能力を持つ。)


強大かつ厄介な相手であるとハーラルは冷や汗が出る。


「ハーコン、お前は城に戻り王に報告をしろ。」


世界蛇は首都を制圧する気でいる。いいや、完膚なきまでに破壊と殺戮を執行するのだろう。


「し、師団長.......ですが、」

「お前では一秒も持たん、行けッ!」


ハーコンは頷き、その場を後にしようとする。



「誰が行っていいって許可をしたんだ?」



ハーコンの真横に出現し、手を伸ばそうとするがぐっと伸ばした腕が引っ張られる。


「_______________僕が許可を出した。」

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