表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
169/381

ヒミングレーヴァとの決着

ヒミングレーヴァは「速」を司る四聖蛇公である。

両手に握る漢剣による鋭い刀捌きこそがヒミングレーヴァの強みであり、並の戦士では敵わぬ高みにいる事はジークフリート共にディートリッヒは理解していた。


「もっとだッ!!もっと全力で掛かってこい!!!」


二人は先の戦いを思い出す。ジークフリートの兄であるシグルドとの死闘。あれは最早化物と比喩してもいい程に最強の戦士だった。目の前に対峙する人外は確かに強大だが、シグルド程ではない。


「ぐっ!!」

(簡単には押し通せないかッ!)


ディートリッヒとジークフリートは見事なコンビネーションを見せヒミングレーヴァと剣を打ち合う。しかし、ヒミングレーヴァの白兵戦能力は高く、若干ではあるが押されていた。


(くそ........世界蛇の上は揺れるし、こいつの動きは蛇みたいに変則的で苦戦を強いられる。)


ジークフリートは甲冑の幾つかを解除し、軽量化をはかる。


「はっ、自ら装備を外すとはバカな奴め!!」


漢剣による突きがジークフリートへと迫る。だが、ディートリッヒがそれを防ぐことで刃はジークフリートへとは届かなかった。


「僕の事を忘れてもらっちゃあ困るなぁー」

「忘れてなんかいねぇーよ。」


ディートリッヒの剣を弾くヒミングレーヴァ。


「___________________胴ががら空きだぜ。」


ディートリッヒは冷や汗を流しつつも、ニヤリと口元を歪める。


「それはどうかな______________次元斬り!!」


ディートリッヒを切り裂こうとしたヒミングレーヴァの右腕が抉り取られるように消失する。


「ッ!!」

(予備動作なしでもその技を使えるのか.......つくづくと化物染みた能力だ。だが、こっちには再生能力がある!!)


腕を超速再生させ、ディートリッヒの首を掴み上げる。


「がはっ!」

「このままへし折る!!」


ぐぐぐっと力を入れていくヒミングレーヴァ。ディートリッヒは剣を振るおうと手を動かそうとするが、ヒミングレーヴァは振るうおうとした手首を抑えつけた。


「____________俺の事を忘れたのか?」


右肩へと槍の矛先が深く刺さり込む。


「ぐぐっ、」


ヒミングレーヴァは苦渋の表情を見せ、数歩ほど後退し距離を取ろうとする。


「俺が隙を逃すとでも思ったかよ。」


だが、ジークフリートは逃すまいともう片方の槍でヒミングレーヴァの左足を切断した。


「ぐが......てめぇ!!!」


体勢を崩し、尻餅をつくヒミングレーヴァ。そしてジークフリートは立ち上がろうとするヒミングレーヴァの心臓へと槍を突き刺す。


「言っただろう、今回は容赦をしないと。」


血を口から流しつつも、ヒミングレーヴァはジークフリートをただ睨み付ける。


「ディートリッヒ、こいつが再生する前に上半身を消滅させてくれ。」


ディートリッヒは頷く。


「てめぇのその何でも思い通りになるって目が気に食わねぇ。俺様を殺したからって調子に乗らないことだ。例え親父を倒せたとしても、銀狼がいる。それに冥界の女王はてめぇに絆されたようだが、それがいつまでも続くと思わないことだ。」


高笑いを響かせるヒミングレーヴァ。ディートリッヒは無情にも次元斬りを発動させ、ヒミングレーヴァを葬る。


「___________いきましょう、師匠。」


最後の一人、四聖蛇公「ヘブリング」、そして世界蛇「ヨルムンガンド」の討伐に赴こうではないか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ