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風紀委員長は甘えたい

「なぁなぁジークフリートぉ」


猫なで声で頬をツンツンとしてくる風紀委員長こと二年生のカーラ先輩。ややつり目美人で巨乳かつ高身長な俺っ子と、沢山の属性を持つ彼女。現代にいたらバレーボール部に所属してそうだ。


「いつ結婚してくれんだよぉ」


騒動が終結し、漸く日常へと戻ったのだが、生徒会三人組の接触がかなり増えて来ている。今現在は一人になりたくて封鎖されていた屋上へと勝手に入ってしまったのだが.........先客がいた。


「カーラ先輩......近いです」


そのたわわなパイ乙が肩に当たってます。やわらけぇと童貞並

の感想しか出ない。童貞ゆえに。


「て、照れてるのかぁ........俺のこと、もっとそうやってやらしい目で見てくれていいんだぜ?」


愛玩犬を愛でるように自分へと抱きつき、頭をよしよしする。若干照れ気味に言っているところが可愛い。


「なぁなぁ....おれ、聖女に勝ったんだぞぉ。ご褒美、欲しいなぁ」


そう言えばブリュンヒルデをガス欠にして倒したって聞いたな。


(いいぞ!もっとやれ!)


それに戦闘終了後は保健室までおぶったと聞く。止めをささなかったことに好感を感じるよ。


(個人的には止めをさせばよかったのでは?と思うけどね。)


それにしてもカーラ先輩......めちゃくちゃ可愛いなぁ。正直に言いますが、容姿的にタイプです。


「ご褒美ですか...........卒業後に辺境の田舎で二人きりで過ごしますか?なんて」


冗談混じりにそう言葉を漏らすとカーラ先輩は目を大きく開け、あわあわと赤面する。


「け、けっこんしゅる!ジークフリートとけっこんしゅる!!」


呂律が上手く回っていない。とても可愛い。凄く可愛い。女の子座りに座り直すのも可愛い。


「あはは、ちょっとした冗だ「結婚してくれるんだよな?」


......................ぇ?なんで20匹ものハティ•ベイビー達が自分達を取り囲むように囲っているのだろう。それに瞳にハイライトが消えちゃったんですが。


「俺と.........結婚するよな。」

「........................はい。」


そう返事を返すと嬉しそうにカーラは笑顔を浮かべジークフリートへと抱きつく。そして両頬へと手を添え、唇へと口付けをした。


「ジークフリートは俺のもんだ、えへへ」








小さい頃、俺は男どもに混じってがむしゃらに外を駆け回っていた。貴族令嬢なんて肩書きなんていらない。自由に自分がしたいことをしたい。そう父や母に何度も説明したが、理解は得られなかったんだ。


『貴方も恋をすれば淑女になりましょう。』


母は男勝りな俺を何度も叱ったが、矯正することはなかった。だからなのか母や父は社交界や舞踏会へ俺をよく連れて行くようになったんだ。


『貴族令嬢としての立場を今一度考えろ。お前は選ばれた人間だ。選ばれたからには責任が生じる。その責任を負える自覚と覚悟を持て。』


綺麗なドレスを着せられ、つまらない催しに連れていかれる毎日。そんな雰囲気を感じ取った同世代の子供達は誰一人と近づいてこない。


『どうしたの、こんな場所で』


舞踏会場の外で一人黄昏ていると、一人の男の子が話を掛けてきた。その男の子は宝玉のように美しく、その一瞬の時間が止まったかのように感じた。それ程までの衝撃が身体の細胞を駆けめぐる。


『こんな場所にいては風邪をひきますよ_____________』


手を引かれ、舞踏会場へと連れ戻される。明るく、きらびやかな世界。そして彼の微笑んだ姿が今でも鮮明に覚えている。


『_____________________私と一曲、踊りませんか?』


俺は単純な女だよ。この出会いの為にこの世に生まれて来たのだと感じた。母の言う「恋」と言う感情は人を変えるだけの魅了がある。そして自分もまた、その恋と言う病に掛かった患者なのだと自覚する。


『________よ、喜んで!』

高身長の女性っていいよね......

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