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聖女と風紀委員長

保健室へと運び込まれたクリームヒルト。今は療養の為にベッドへと寝かされている。


「ったく、何でブリュンばっかり呼び出すのよ......他にも治療系の職業適正の人はたくさんいるのに!」


校内放送で「聖女」は保健室に出頭するようにとアナウンスされる。以前から事あるごとに学園側は聖女を呼びつけ治療させていた。この学園の彼女に対する雑な扱いに憤慨を感じるブリュンヒルデ。


「___________げ、性悪女」


保健室へと入室し、怪我人の治療を努めようとカーテンを開くと、クリームヒルトが眠っていた。眉間に皺が入るが治療を開始する。


(爵位剥奪、そして国外追放......元々の悪評もあったから成功はした。けれど、この女はそれを逆手にとってフロールフ先輩の気持ちを大衆の面前で公開したのよね。)


ふざけるなと叫びたかった。多くの貴族達から祝福の言葉を送られてしまったんだ。


(ブリュンはジークくんのものなのに........絶対に許さない)


ジークフリートとクリームヒルトは同じ立場となった。恐らくクリームヒルトはジークフリートの後を追う事は確定している。


「ずるいよ」


ジークフリートと結ばれるのは自分なのに。


「...............フロールフ先輩、邪魔だなぁ」


無意識にそう言葉に出すブリュンヒルデ。


「あ、あれ......ブリュン、今なんて........きょ、教室に戻ろう」


そして治療を終え、その場を後にしようとすると保健室前から声が聞こえてくる。




「_________はっ、クリームヒルトの野郎を殺し損ねやがって」




保健室の扉が開かれる。二年「b」組、序列一位、風紀委員長カーラがそこにはいた。


「あん、聖女じゃねーか?あぁ、治療してたのかよ。ご苦労なことだな。クリームヒルトの野郎が嫌いな癖によくやるぜ。」


ブリュンヒルデを通り過ぎ、クリームヒルトの眠るベッドへと殺意を向けた状態で向かうカーラ。ブリュンヒルデは彼女の肩へと手を掛け、止める。


「カーラ先輩、何のつもりですか?」

「お前には関係ねぇ。手を離せ。」


カーラはギロリとブリュンヒルデを睨み付ける。


「__________意識がありません。」

「好都合!」


掴んでいる手の力が強くなる。それを察したカーラの雰囲気が変わる。


「クリームヒルトを庇うってんなら容赦はしないぜ」

「その性悪女を庇っているんじゃありません。意識を失っている相手にイキるのは邪道だって言ってるんですよ、臆病者」


カーラはブリュンヒルデが掴む手を弾くと距離をとった。


「___________________我が召喚に答えよ」


カーラの詠唱で、五体の『ハティ•ベイビー』が召喚される。


「ハティ•ベイビー.........」


ジークフリートに救われた時を思い出す。あの頃は何も出来ずに死に掛けた。


「__________________鉄拳制裁★」


けれど今は違う。ハティ•ベイビー三体が一瞬にして消滅する。聖光を纏った拳の一撃。


「その技の隙が命取りだぜ」


拳を穿った隙を狙い左右から「ハティ•ベイビー」が襲い掛かる。そして追加で召喚をした二体を後方と上部から襲わせる。死角からの四方向同時攻撃。避けられないだろうとカーラは口元をつり上げる。

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