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ヴァルハラ学園生徒会役員共

キンコンカンコン♪キンコンカンコン♪


ホームルームが始まる鐘の音。アスラウグは黒剣を異空間へと戻し、背を向ける。


「続きはいずれ.......ジークフリート様、お気をつけ下さいまし。貴方様が生きておられたと言う事実は既に学園に広まっております。そしてそこの盗人との婚約が解消されたこともあり、学園にいる女狐達が行動を起こす可能性が高いですわ。出来うる限り、わたくしも助力しますがわたくし達は違う学年故、駆け付けるのに時間を労する場合があります。その場合は道化師の子を頼るのが宜しいでしょうが、今は不在ですわね。盗人女、わたくしがいない時は貴様がジークフリート様を守れ。それか死んでくださると嬉しいですわ。」


死んでくださると助かるって..........アスラウグはそう言い残すと屋上から去って行った。彼女は二年生の「a」組に所属し、序列は一位だと言う。フロールフ先輩は確か序列が五番目だった気がするな。


「ジークフリート、心配するな。あの女に言われずともお前は私が守る。」


案ずることはないと肩へと手を乗せる。本当にクリームヒルトは漢を魅せてくれる。俺が女だったら惚れてたね、うん。


(それにしても女狐達とは誰を指して言っているんだろうか........?)
















「______________ジークフリート様が生きておられた事実は知っていますね。」


黒髪ロングにカチューシャをした三年女性徒。名を「エイル」。勇者シグルドに次ぐ「a」組序列二位。ヴァルハラ学園副生徒会長でもある。


「俺様は信じてたぜ!ジークフリートの奴がアングルボサの呪いごときで死ぬ訳がねぇ!」


赤髪団子×ハーフアップの髪型をした二年女性徒。名を「カーラ」。「b」組序列一位。ヴァルハラ学園の風紀委員長でもある。


「うるさいな......ジークフリートは僕のお嫁さんなんだけど?」


白髪に近い薄い桜色のショートヘアーをした一年女性徒。名を「ミスト」。「a」組序列四位。生徒会で書記をしている。


「............面白くない冗談ですね。私がジークフリート様と添い遂げるプリンセスだと言うのに。」


エイルは優雅に紅茶を嗜む。そして殺意を持った目付きでミストを睨み付けた。


「はっ!俺様が彼奴の女つーことは小せぇー時から決まってんだわぁ?」


三者は席を立ち、武器を手元に出す。エイルは杖を取り出し、カーラは大剣を手元に顕現させる。そして、ミストは短剣二丁を抜刀し、構える。



「__________三者共、矛をおさめなさい。」

(ジークフリート.......お前は罪作りな男だよ、本当に。)



生徒会長シグルドが生徒会室へと戻ってくると生徒会の女子メンバー達が殺し合いを始めようとしていたのだ。


「フロールフ、なぜ止めない。」

「なぜ止めないとダメなんだい?」


会計のフロールフを見ると一人クスクスと笑いながら三者の光景を傍観していた。そして部屋の隅には一年「c」組序列五位の「アムレート」が怯えた様子で縮こまっていた。


「大丈夫か、アムレートくん?」

「あぁ、はい、大丈夫、ではないです、はい.......」


目元が髪で隠れ、表情が見えづらい。一年生の「b」「c」クラス対抗戦を観覧して目にとまったのが負けたとはいえ、集団戦に置いて活躍を見せたアムレートだった。「復讐者」としての覚醒能力は強力で、生徒会に向かい入れたく勧誘をした結果、無事生徒会入りを果たしてくれたのである。覚醒能力は登場人物参照。


「庶務の仕事はなれたかな?」

「い、いえ......ジークフリートの正体が美青年と名高い会長の弟君であると判明してから副会長や風紀委員長、ミストさんの様子がおかしくなりまして.......」


シグルドは溜め息を吐く。この三人はジークフリートの取り巻きだった子達だ。社交界や舞踏会などで「ジークフリート様、凄いです!」「流石、ジークフリートだぜ!」「やっぱりジークフリートは違うね」などいつも持ち上げていた。


(アスラウグを目の敵にしてのけ者にしていたな........)


もちろん注意はしたけれど、直らなかった。そしてクリームヒルト嬢が公爵家の力を最大限に使って誰一人ジークフリートに近づけさせなかったのだ。もしかしたらこの時が一番平和だったのかも知れない。


(とはいえ、クリームヒルト嬢は権威を失った。フロールフが彼女を断罪してしまったせいで.......)


正直に言うと少しやり過ぎではないかと内心では思っている。だが、ジークフリートを狂気的に束縛していた事実もあるためにあまり庇う気にもなれなかった。せめてもの温情で学園卒業まではクラキ国滞在の進言をしたが......


(裏でアスラウグは貴族間に噂を流し、グンテル公爵家の評判を下げていた。そしてブリュンヒルデがフロールフへ懇願し追放へと追い込んだ。だがフロールフはそこまで非情な人物ではない。クリームヒルト嬢とも話し合って合意の上で追放したとフロールフは報告してくれたけれど.........)


ジークフリートは自由になりたい。彼奴は昔から貴族のしがらみから抜け出すために色々としていたからな。クリームヒルト嬢の件がなくとも彼奴はネーデルラントを出ていたと俺は推測している。まぁそれを察してクリームヒルト嬢もジークフリートについて行くつもりでグンテル公爵家を捨てたのだろう。


(とはいえ、話しは戻るがクリームヒルト嬢が権威を失ったことでこの三人は動き出す。アスラウグも何やら動きを見せているようだが、ジークフリート、どうするつもりだ?)


良くつるんでいる道化師や冒険王、それに剣帝は休学の為、今は学園にいないぞ。クリームヒルト嬢も孤立し、これまでの鬱憤を晴らすがごとく洗礼を受ける。お前の身を案じるどころの話ではないのだ。


(愛する弟のために助力してやりたいが、私もネーデルラント家の改革法提案や生徒会長としての責務、そして冥界の女王の監視で忙しい......)


____________お前は正真正銘、一人で立ち向かわなければならない。

※ジークフリートは現在、装備を解除し素顔を晒しながら学園内で過ごしております。

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