レギンは義理堅い
「レギンか。久し振りだな。」
宿舎にて同室の男女。原作で登場しているのかは不明だが、アニメでは一切登場しなかった魔法砲士。クリームヒルトの従者として雇われた「B」級冒険者だ。
「おう、とうとうお前もディートリヒに負けちまったな!」
「もってことはお前さんも負けたのか。」
にっしっしと苦笑をするレギン。
「それで、此処にいるってことはクリームヒルトのお出迎えか何かで来たんだろう?」
「ご明察。国外追放を命じられた元女貴族様とは言え、学園にいる三年分は金を貰ってんだ。見捨てる程、俺は腐っちゃいねぇーよ。」
なんとも義理堅い性格をしているなと感心する。自分ならそのままとんずらすると言うのに。
「それで、その肝心のクリームヒルトはどこにいるんだ?」
「あ、あぁ......グンテル公爵に絞められてる。」
まぁ当然だろうな。数々の狼藉が明るみになって公衆の面前で裁かれたのだから公爵の顔に泥を塗ったようなものだ。
「_______________待たせたな、レギン」
右頬が赤く腫れたクリームヒルトが戻って来た。少し涙目なところがギャップ萌えだが、俺にリョナな趣味はない。
「大丈夫ですか、レディ?」
「じ、ジークフリート........う、うぅ、このような姿はあまり見られたくはなかった。」
頬を手で押さえ、隠す。ジークフリートは彼女の手をすかさず掴み、ルーン魔術で頬の腫れを治した。
「何を隠す必要がありましょう。クリームヒルト嬢、貴方はいつも通り美しいですよ。」
「ジークフリートぉ」
「しゅきっ」とジークフリートへと抱き付くクリームヒルト。それを抱き返し、背中を擦る。彼女はもう公爵令嬢ではなく、ただのクリームヒルトとなった。
(スローライフ計画の第二項目は達成されたも同義だ。)
危うく高笑いをしそうになるが、感情を抑える。
「________なぁ、前々から気になってたんだけどよぉ」
レギンが話を掛けたせいか、クリームヒルトんk機嫌が若干悪くなる。
「何でお前、クリームヒルト様と話す時は貴族時の話し方なんだ?気色悪い。」
「あぁ?それの良さが分からないからお前は「B」なのだ。恥を知れ、恥を。」
しっしと手を振るクリームヒルトはご立腹だった。彼女はこうみえてお姫様願望がある。お姫様なのに、だ。おっと今は過去形か。
(まぁ婚約者時代に強制されて貴族時の話し方をして欲しいと頼まれたからしているだけだけど.........本当に二人きりの時は素に戻ってくれとも言われていたな。)
クリームヒルトは乙女なのだ。ジークフリートを目にすると常に心臓が高鳴り、高揚する。
「うわー言いましたね!クリームヒルト様だって部屋にあるぬいぐるみと楽しそうに「それ以上話したら殺すぞ」.......はい。」
公爵令嬢と言う肩書きを失ったとて主従関係は変わらないらしい。
「そろそろ、学園に戻ろう____________」
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