表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
102/381

ベルンの決意

ディートリッヒ・フォン・ベルンはウートガルザ•ロキの提案に賛同していた。


『スローライフ計画』


剣帝もまた【ジークフリート一派】の一人である。


(世界を混沌に陥れ、英雄達を一斉除去する。ロキはそう言ったんだ。)


簡潔に言えば『世界蛇』と『大狼』を復活させ、世界に散らばる英雄達に討伐をさせる。


(だけど、ラグナロクの再来達には負けてはならない。だから僕たちも最終局面に置いては参戦しなければならない。)


_____________そして荒廃した世界の上に楽園を立てる。その旗印となるのがジークフリート。僕達は彼を王と讃える。


『_______________それこそが真のスローライフ計画だとは思わないかい?』


道化師が開示した計画内容は「国造り」だった。他にも達成条件があると言っていたけれど、僕が真に同意したのは平和で平穏な世界をつくると言う部分だ。


(世界を争いのない世界にするなんてことは不可能さ......だけど、ヴァルハラ全土を統一すれば二度と国同士の争いはなくなる。)


ベルン国でなくてもいい。もう二度と領民や家族にあのような悲しい顔をさせたくない。平和な世界を作れるのならば僕は喜んで師匠の為に剣を振るおう。



「___________師匠、僕はあなたの剣となる。だからこの勝負、勝たせて貰いますよ。」



ディートリヒは木剣、ジークフリートは木槍を握る。


「俺の剣となる、か。大袈裟だな。」


ジークフリートは笑みを見せる。


(大袈裟なものか。僕は貴方の剣となり、敵を切り裂く刃となりましょう。)


必ず僕たちは貴方のために国を献上しよう。それこそが僕にとっての『ベルン国』となる。平和な世界を、平穏な日々を。


「___________いきますッ!!」


決闘の際には僕はなす術なく負けた。けれど、今は違うんだ。師匠との鍛練、日々の研鑽、ニーズヘッグとの死闘、死者達との戦闘を経て僕は数段と強くなった。


(今日僕は__________)


師匠を越え、師匠を守る刃となる。


「ッ!!」


上段から剣を振り下ろすディートリヒ。それを槍で受け止めるジークフリートだが、ディートリヒの膂力に押し負け、膝をつく。


「このまま決めさせて頂きます!」


木剣を両手で握り、更に力を入れる。


「ぐぐ、」


ジークフリートの両足は地面に沈み始める。圧倒的剣帝としての膂力がジークフリートを逃がさない。


(くっ、受けながせない......それに一瞬でも力を抜けばディートリヒの木剣は頭蓋を打つ。)


強い。躊躇いもなく一撃の元で決めに来た。ジークフリートは力を振り絞り、右足で蹴りを膝へと入れる。


「ッ、流石に一撃では決めさせてはくれませんか」


その一瞬の隙をつき、ジークフリートは間合いをとった。そして深く息を吸い、吐き出す。


(鍔迫り合いは不利、技術も追い付いている。覚醒にも至っていると聞いた。これが刃のついた武器同士の決闘だったら今頃俺はサイコロステーキだろう。)


ディートリヒは決闘時の時とは比べられない程に成長している。勝てる勝てないで言えば勝てない。


(だからといって俺の負けですって言えるほど、俺もプライドを捨てちゃあいない。)


決闘時では経験値で勝っていた。けれど今回は違う。「冒険家」としての真価を発揮させて貰う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ