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28話:おねショタ×お風呂×ローションプレイ

 何が起きたのか分からなかった。

 アイとガティといつものように愛し合い、疲れから意識が朦朧としていて。

 そうしたら急に黒いモヤに包まれて、気が付けば俺の体が……縮んでしまっていた。


「……どうしたもんか」


 とりあえず裸のままもアレなので、もはやダボダボとなった元の服を着てから、俺は椅子に腰掛ける。

 それから、この異変について考察しようと……していたのだが。


「はいっ、ネトレ君。お菓子を買ってきたよ! あーん、して♪」


 テーブルの横に張り付き、右手に持ったクッキーを俺の口元へと近付けてくるアイ。

 どうやら、俺にプリンを食べさせたいらしいが……


「……あのな、アイ。見た目が子供になっても、俺の中身は大人のままだ」


「めっ! ダメでしょ。アイじゃなくて、アイお姉ちゃんと呼びなさい」


「いや、だから」


「ネートーレーくーん?」


 ぷくぅーっと頬を膨らませながら、髪と眼を赤く染めていくアイ。

 ああ、これはアレだ。逆らうと後で面倒になるやつだ。


「……分かったよ、アイお姉ちゃん」


「きゃあああああああっ! ありがとうネトレ君っ! かっわいぃぃぃぃっ!」


「むがっ!?」


 お姉ちゃんと呼ばれた事がよほど嬉しかったらしく、アイはクッキーを放り投げ、俺を強くハグしてくる。

 大人の時でさえ苦しかったのに、子供の姿でこんなに強く抱きしめられると……うぐぐぐっ、おっぱいに埋もれて息が出来ない!


「た、たすけっ……」


「やめないか、アイ! ネトレが苦しがっているぞ」


「あっ!」


 あの世へ逝きかけていた俺を救ったのは、テーブルの向かい側に座っているガティ。

 彼女は両肘を机の上に突き、両手を口元に当てた体勢のまま……じぃっとこちらを睨んでいた。


「ごめんね、ネトレ君。痛く無かった?」


「あ、ああ。次からはもっと、優しくしてくれ」


「うんっ! ごめんねっ! お詫びに、良い子良い子してあげるっ!」


 そう言って、アイが俺の頭をよしよしと撫でてくる。

 いや、悪い気はしないが……子供扱いされるのは、なんかこう、ムズムズする。


「……やれやれ。アイにも困ったものだ」


「ああ、全くだよな。人を子供扱いして」


 アイとは裏腹に、冷静な態度を崩さないガティ。

 まぁガティの場合は、俺の事を子供の頃から知っているしな。

 今さらこの姿を見たところで、特に思うところも無いんだろう。


「その点、ガティは大人の……」


「おい、待て。ネトレ、どうして私を呼び捨てにする?」


「……え?」


「いつものように姉様と呼ばないか」


「はい? そんな呼び方をした覚えは……」


「フフッ、反抗期のつもりか? 可愛い奴だな……お前は」


 クスクスと笑いながら。ガティはテーブル腰に俺の頭をわしゃわしゃと撫でてくる。

 そう言えば昔、こんな風にガティに……


「いや、絶対に無い! そんな記憶は存在しないぞ!」


「……チッ。行けると思ったんだが」


 危ない危ない。危うく存在しない記憶を植え付けられるところだった。


「いいじゃないか、少しくらい! さぁ、姉様と呼んでくれ!」


 騙せないと見るやいなや、バンバンとテーブルを叩きながら抗議してくるガティ。

 これ以上焦らしてもしょうがないので、お望み通りに呼んでやるとしようか。


「……分かったよ、ガティ姉様」


「んおっ!? おっほぉ……!? んひぃ…っ!」


 俺に姉様と呼ばれたガティは、白目を剥きながらガクガクと小刻みに震えだす。

 いやいや、百年の恋も冷めそうなレベルだぞ。まぁ、それでも愛しているが。


「……久しぶりに、私の姉欲が満たされていく。ああ~、堪らないぞっ!」


「そういう、反応に困る事を言うのはやめてくれませんかね」


 元々、ガティには溺愛している弟がいた。

 その弟がイヴィルの卑劣な策謀によって命を落としてしまった事もあり、こうして姉のように振る舞えるのが嬉しいのかもしれないな。


「ねぇねぇ、ネトレ君。一緒にお風呂に入ろうよ!」


「はぁ!? いいよ、一人で入れるし」


「名案だな、アイ。それなら私とお前の二人で、ネトレの体を隅々まで洗ってやろう」


「そんな場合じゃないだろ! いい加減にしろよお前達!」


「「だってぇ……!」」


 人がとんでもないピンチだっていうのに、困ったもんだ。

 ただまぁ、彼女達が真面目になったところで……解決策が思い浮かぶとも思えないわけだが。


「……シアンを待つしかないか」


 110年も生きている魔法使いサキュバスのシアンなら、こういう現象にも詳しいかも知れない。そう思い、彼女を待つ事を決めた直後の事だ。


「ネトレさんっ! ご無事ですかっ!?」


 ドタバタと急ぐ足音が近付いて来たかと思うと、凄い勢いで部屋の扉を開き、シアンが中へと飛び込んでくる。


「わっ!?」


 突然の事に俺がびっくりして跳ね上がると、ちょうど部屋に入ってきたシアンと視線が重なり合う。


「……え? そこにいるのは……もしかして?」


「あ、ああ。俺だよ」


「ファーッ!?」


 それはもう、今までシアンから聞いた事も無いような甲高い 奇声が発せられる。

 そして彼女はそのまま、両手を右へ左へ、体をグルグルと回転させながら、うつろな瞳でボソボソと囁き始める。


「ネトレさんが子供に……私より小さくなって……可愛い、可愛すぎます。今のネトレさんのちんちんはどうなっているんでしょうか? ちっちゃな亀さん、いないないばぁしてるんのかもしれませんね……」


「うぉーいっ! 戻って来てくれシアーン!」


 お前まで暴走してしまったら、もはや収集がつかなくなる。

 俺はシアンの両肩を掴み、激しく前後に体を揺らしてやった。


「あ、あぅ……? ネトレ、さん。ううん、ネトレちゃん。良い子だから、私の事はシアンねーねーと呼びましょうね?」


「いや、だから正気に……」


「むはっ……! 私もついに、お姉ちゃん……がくり」


 鼻血をダボダボ垂らしながら、光の無い瞳でうわ言のように呟き続けるシアン。

 そのまま限界を迎えたらしく、シアンは俺にもたれかかるようにして倒れてきた。


「はぁ……とりあえず、シアンねーねーが正気に戻るまで待つか」


 この部屋に入ってくる時、何か知っている風だったからな。

 彼女が起きたら、事情を聞いてみるとしよう。



「って、思っていたのに!」


 あれから数十分後。

 ようやく目を覚ましたシアンから、話を聞く筈だったのだが……俺達は今、それどころではない場所にいる。

 

「だぁめ。動いたら、シャンプーが目に入っちゃうよ?」


「そうだぞ。ほら、両手をバンザイしろ。脇を洗ってやるから」


「それが終わったら、次は足も洗いましょうね」


 カポーン、という謎の音が聞こえる宿屋の大浴場。

 ここには今、俺とアイお姉ちゃん、ガティ姉様、シアンねーねーの四人しかいない。

 宿屋の主人をコイツらが脅し、無理やり貸し切り状態にしやがったのだ。


「……だから、体くらい自分で洗えるって!」


「いいからいいから、ほら……頭にお湯を掛けるよ?」


 ゆっくりと頭の上からお湯が流れてくる。

 いつもならこれくらい平気なのだが、なぜか今日は目に泡が入ってしまい……


「いったぁ!?」


「ほらぁ、だから言ったでしょ? もう、しょうがないなぁ」


「ごしごし……んっ、ダメだな。こんな硬いスポンジでは、ネトレの柔肌が傷付いてしまう」


「同感です。タオルも避けるべきでしょう」


「いやいやいや、俺はそんなにヤワじゃねぇよ!」


「黙れネトレ! 姉の言う事が聞けないのか!」


「良い子だから、大人しくしてなさい」


「……はい」


 ちくしょう。今日はいつにも増して、コイツらの暴走を止められない。

 やはり子供の姿だからなのか?


「スポンジやタオルでもダメとなると……うーん」


「ねぇねぇ。だったら、これを使うのはどう?」


「これ?」


「私のスライム粘液を……こうしてぇ……どろぉーっと!」


 俺の体を何で洗うか問題について、アイが解決策を提案した。

 まず彼女は自分の胸を両手でムギュッと鷲掴みにし、ズリュズリュと激しく揉みしだき始めた。

すると、彼女の乳房の先端から……にゅるにゅると少しずつ、半透明の液体が溢れ出してくる。それはかなりの粘性があるようで、トローリと床へ滴っていく。


「じゃーん! アイ特性のスライム粘液だよ!」


「そうか! これを私達の体に塗り、それでネトレの体を擦る!」


「そうすればネトレちゃんを綺麗に出来るというわけですね!」


「ごめん、意味が分からない」


 意味は分からないが、彼女達は本気らしく。

 アイの胸から出てきた粘液を、彼女達はお互いの体にぬるぬると塗り合っている。

 そうやって、準備を整え終えた3人は……ニヤリと笑みを浮かべ、俺の体を掴む。


「さぁ、キレイキレイするからね?」


「ちょっ、まっ……うわっ!?」


「んっ……私が下になって……あんっ、背中を……んぁ、擦ろう……」


「じゃあ私は前の方を……やんっ、綺麗に……んんぅっ……」


「それなら私は顔を挟んであげるー! そーれ、ぱふぱふー!」


 背中も、胸も、腹も、足も、腕も、顔も。

 全身のありとあらゆるところが、3人の美少女達によって包まれる。

 ずりゅずりゅ、ぬちゃぬちゃと、粘液がぶつかり合い、擦れ、ほんの少し熱を帯びていく中で……俺の脳内には快感の色しか浮かばない。


「あ、あ、あっ、あぁっ……!」


 精通も迎えていない、無垢な少年の体では、抵抗など出来るはずもない。

 俺はただひたすらに、彼女達から与えられる快感の波に飲み込まれながら……欲望を吐き出せないもどかしさのせいで、生き地獄を味わうのであった。


今回は流石にアウトじゃね?と思いつつも、ギリギリを攻めたい今日このごろ。

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