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寝取りの才能だけで勇者になれますか?~はい。堕とした美少女達が大活躍します~  作者: T-愛坂
第一章【呼び覚ませ。寝取りの才能】
14/57

13話:次なる寝取られ候補達(未亡人ギルドマスター&ワガママ悪役令嬢)

【サンルーナ とあるギルド】


「ぐっ……はぁっ……ああああっ!」


 エクリプス王国から遠く離れた皇国サンルーナ。

 その城下町の一角に存在するギルド。その一部屋にて、苦悶に満ちた男の嬌声が響き渡っていた。


「がはっ……」


「あらあらぁ、もう限界なんですかぁ?」


 ベッドの上で倒れた男の顔を覗き込むのは、妖艶な雰囲気を漂わせる……全裸の女性。

 彼女は自分の頭のサイズを遥かに上回る豊満な胸を揺らし、うんざりとした様子で溜息を漏らした。


「はぁ……もう死んじゃったのねぇ」


 既に事切れていた男。

 ミイラの如く痩せこけ、骨と皮だけになっているその姿は……まるで、吸血鬼に生き血を吸いつくされたかのようだ。


「つまんなぁい。だぁれも、私をイカせる事なく……あの世に逝っちゃうんだからぁ」


 女は白銀の髪をなびかせ、退屈そうにベッドに寝転がる。

 と、その時。コンコンと部屋の扉がノックされた。


「失礼します。ギルドマスター」


「あらぁ、どうしたのぉ? いつも私がシてる時はぁ、部屋に近寄らないのにぃ」

 

 中へ入ってきたのは幼い少女だった。

 外見年齢は10歳前後といったところ。しかし、その口ぶりは落ち着き払っていて、やけに大人びている。


「何十回も死体の処理をしていれば慣れますよ」


「……いやぁね。私が殺しているみたいな言い方はやめてよぉ」


「抱けば必ず死ぬ女。その噂を知りつつ、自ら挑んだわけですからね」


「そうよぉ。この人ったらぁ、俺のチ○ポでひぃひぃ言わせるとか言っていたくせにぃ、たった5発で死んじゃったのぉ」


 シクシクと涙を拭う素振りを見せる女だが、その瞳には全く涙は滲んでいない。


「うぅー……どこかにいないのかしらぁ? 私を熱くさせて、そして――人生初の絶頂を味あわせてくれるような男は」


「元ギルドマスター……死んだ旦那さんが、草葉の陰で泣いてますよ?」


「今思えば、あの人のおちん○んが一番小さかったわねぇ……」


 過去を懐かしみ、そんな一言を漏らす女。

 彼女はまだ知らない。

 もうじき自分の前に、身も心も、全てを満たしてくれる最高の男が現れる事を。

 そして、人生初の絶頂はおろか……それはもう、すんごい勢いでイキ過ぎてしまう事を。


「……はぁ。私は、そういうの興味ありませんが」


 そしてこの幼女も、澄ました顔をしているが。

 いずれ、白目を剥き、だらしなく開いた口から涎を垂れ流し、快感の波に酔いしれてイキまくるのである。

 運命は、もうすぐそこまで迫っていた。


【サンルーナ とある屋敷】


「ああっ、我が娘よ! 何が気に入らないのだ!」


「何もかもが、ですわ」


 サンルーナを治める皇帝が暮らす城塞。

 そのすぐ隣には、サンルーナの中でも一二を争う巨大な屋敷がそびえている。

 そこに住まうのは、皇帝の側近を務める貴族であった。


「今回選んだ相手は、この国でも選りすぐりの剣士で、出身も名門の――」


「そういう問題ではありませんの。ワタクシが気に入らない。それだけの話でしてよ」


「し、しかしだな。それでもう、百人近くも婚約破棄をするとは……」


「とにかく。ワタクシはぜぇーったいに! 結婚なんてしてやりませんわ!」


 枝毛一つ無いきめ細やかな金髪の髪と、月の輝きを彷彿とさせる金色の瞳。

 まるで芸術品のような美を漂わせる少女は、吐き捨てるようにそう言い残すと、優雅なドレススカートの裾を軽く持ち上げて会釈し、その場から立ち去っていく。


「……困ったものだ」


「いやー、お嬢の我儘も筋金入りっすねぇ」


 残されたのは、少女の父親である初老の男。

 そして、その隣に控える……フードで顔を覆い隠している女性である。


「婚約破棄を百回近く。他の貴族の令嬢を虐めて問題を起こす事、数十回。我が娘ながら、よくぞここまで捻くれたものよ……」


「あはははっ、巷では悪人みたいな令嬢だから、悪役令嬢とか呼ばれてるらしいっすよ」


「馬鹿者! 笑い事ではないわ!」


 ケラケラと笑うフードの女に一喝する男。

 それを受けて、フードの女はしょんぼりとした様子で項垂れる。


「当家に代々仕える占い師の一族……その自覚が足りないのではないか?」


「そう言われましても。あーし、まだまだ未熟なもんで」


「ええい、弱音はいい! 我が娘を落ち着かせる、良いアイデアは無いのか!?」


「それでしたら、一つだけあるっすよ。今朝、なんとなく占ったら、すっげー結果が出てきちゃった……みたいな?」


「あるのか!? では、それを早く申さぬか!」


「えっと……確か占いによると。お嬢はもうすぐ妊娠するっす」


「……ほぁっ!?」


「そして、その子供の父親と共にサンルーナを……いや、この世界の全てを手にすると」


「何を馬鹿な!? そんな事、あるわけが無かろう!」


「いやでも、これが占いなんで」


「もうよい! 最初からお前の占いなどアテにしておらぬ!」


「えぇー……マジでショックすわぁ。ガン萎え~」


 激昂しながら部屋を出ていく主の背中を見つめる占い師。

 彼女は彼が完全に去ったのを確認してから、こうも呟く。


「……お嬢を孕ませる男は、いずれあーしも孕ませる……か。なにそれ、ちょーウケる」


 やはり自分には占いの才能など無かったのかもと、笑みをこぼす占い師。

 しかし、彼女はまだ知らない。いや、知っているのに気付いていない。

 自分の占いが本当に実現するという事を。




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― 新着の感想 ―
[一言] 若い令嬢先の方が面白そうですけど、 貴族は縛りとか王家の権力とか絡んできそう なんで、まずはギルマス攻略が良いかもしれません。 先に冒険者(多分)関連の組織を卸した 方が何かと行動しやすそ…
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