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寝取りの才能だけで勇者になれますか?~はい。堕とした美少女達が大活躍します~  作者: T-愛坂
第一章【呼び覚ませ。寝取りの才能】
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10話:初恋の人を寝取り【貧乳メス豚女騎士】

 地下牢からの脱出はいとも容易く成功した。

 アイが優秀なのも手伝い、逃走ルートには兵士の影も形も無かったからだ。


「ガティ、コーヒーを貰ってきました」


「ああ……すまない」


 そして俺達は今、城下町の宿屋に身を寄せているのだが。

 ガティはずっと暗い表情のまま、ベッドに腰を下ろして動かない。

 俺はそんな彼女に、温かいコーヒーの入ったマグカップを手渡した。


「……なぁ、ネトレ」


「はい」


 俺がガティの横に腰を下ろすと、彼女は俯いたまま……消え入るような声で口を開く。


「お前は……昔から、イヴィルの本性に気付いていたのか」


「ええ。あの時に話したように、手荒く痛めつけられて……殺すと脅されましたし」


「……なぜ、それを私に言わなかった?」


「言いたかったですよ。でも、アナタの恩人が悪人だと言ったところで、信じてもらえる自信が無かった」


「そんな事は……!」


 そう声を荒らげたガティだったが、すぐに口をつぐむ。


「いや、その通りだ。私は昨日、お前の言葉を疑ってしまった」


「無理の無い話ですよ。家族の仇を討ってくれた恩人だと思っていたんですし」


「しかし、そのせいで……取り返しのつかない過ちをしでかすところだった」


 ガティは体を傾けて、俺の右肩にその頭を乗せるようにして寄りかかってくる。

 俺はそんな彼女の肩に……そっと手を回した。


「これから……お前はどうする? やがて、城の追手が来るぞ」


「もうしばらくは大丈夫です。ちょっとした協力者がいて、その子がいる限り、処刑の日までは脱走がバレる事はありません」


「……脱走の手引をしたのも、その協力者なんだな」


「ええ。とっても良い子ですよ」


 俺への愛が重すぎる事と、セックスが激しすぎる点を除けば……だが。


「そうか。なら、お前は完全に逃げ切れそうだ」


「俺の事より、大事なのはアナタの方ですよ」


 俺は下を向くガティの顎に手を差し伸べ、無理矢理に視線を俺と合わせる。

 そして、潤んだ蒼色の瞳をまっすぐに見据えながら……告げる。


「アナタはまだ引き返せる。今すぐここを出て、何食わぬ顔で城に戻ればいい」


「……え?」


「イヴィルを殺した罪は俺になすりつければいい。二番隊副隊長のアナタの言葉なら、誰も疑わないでしょうから」


「な、何を言って……」


「どうせ俺は死刑囚のお尋ね者。今さら、罪が一つ増えても変わりませんから」


「バカを言うな! あの男を殺したのは私だ! その罪をお前に……!」


「ガティ!」


「っ!?」


 俺の怒声に、びくんっと体を震わせるガティ。

 そしてとうとう、潤んでいた瞳からは大粒の涙がこぼれ始める。


「うっ、うぅっ……」


「大声を出してすみません。でも……これだけは分かって欲しい」


「ふぇ……?」


 俺は彼女の涙を、右手の指で拭いながら……渾身の微笑を見せる。


「俺にとっては命や名誉よりも、アナタの幸せが大切なんです」


「~~~っ!?」


 カァァァッと顔を真っ赤にして、パクパクと口を何度も開くガティ。

 一応弁明しておくが、これは彼女を堕とす為の口からでまかせではなく、俺の本心だ。


「ズルい……ズルいぞ、ネトレ。そんな事を言われては、私は……」


 ガティの両手が俺の腰に回される。

 そのまま彼女は俺にしがみつくように、その体をなおも密着させてきた。


「私はもう自分の心に嘘は吐けない。お前が好きだ。愛している。お前を見捨てて、自分だけが幸せになんて、なりたくない」


「……いいんですか? 俺と一緒に行くという事は、国を敵に回す事になりますよ」


「構わないさ。イヴィルの話では、陛下は最初からお前を陥れようとしていたようだからな。そんな男に尽くす忠義など無い」


 ああ、良かった。俺がガティを堕とす上で、一番危惧していたのは国王の事だ。

 ガティが国王への義理を優先して、騎士団に戻ってしまう可能性もあったからな。

 そういう意味では、あのお喋り野郎に感謝しないといけない。 


「我が心も、我が剣も……そしてこの体も。全て、お前のモノだネトレ」


「ガティ……ありがとう」


「んっ……」


 俺は彼女の顔を引き寄せ、口付けを交わす。

 これでもう、ほぼ攻略は完了したに等しい。

 どうやら、無理に抱いて寝取りの力を使う必要は――


「それじゃあ、そろそろ休みましょうか。これからについては……むぐぅっ!?」


「んちゅっ……ぢゅる……もっとキス……ああっ! ネトレ……!」


 一度離した俺の唇に、再び吸い付くように自分の唇を重ねるガティ。

 そして彼女はそのまま俺を組み伏せる形で、俺の上に覆いかぶさってくる。


「ぷはっ!? いや、あの……ガティ!?」


「ずっと……ずっと、こうしたかったんだ! だが、私はお前の師匠で……婚約者で、王に仕える騎士だった!」


 抵抗する俺の腕を押さえ、ガティは無理矢理に俺の服を引きちぎる。

 そうして顕になった俺の肌に、ガティは唾液の垂れる舌を這わせた。


「れろぉ……はぁんっ……! なんて、なんて芳醇な香りだ……あぁっ、頭がおかしくなりそうだ!」


「もうすでに……むぐぐぐぅっ!?」


 もうすでにおかしいのでは? という俺のツッコミは、再びガティの唇で塞がれる。

 まるで俺の口内の唾液を全て吸い取るかのように、彼女は俺の舌を激しく吸う。


「ネトレ、ネトレネトレネトレ! 私の可愛いネトレ……好きなんだ。お前の事が誰よりも、何よりも……!」


「そ、それはありがたいんですけど……ちょっと待って……!」


 俺がペースを握らなければいけないのに、これでは攻められっぱなしだ。

 アイの時もそうだったが、主導権を握られるのは良くない。


「俺の方からも、触っていいですか?」


「触りたいのか? 私のこの……女というには、あまりにも貧しい胸を。この矮小な胸を乱暴に揉みしだき、あまつさえ乳首をつねりあげようというのか!?」


「あっ、えっ?」


「私の体を気遣うな! 夢の中のお前と同じく、私を犯し尽くせ! この体にお前の精を注ぎ込み、私がお前の所有物だという事を、体の隅々まで刻み込んでぇっ!」


「ええっ……?」


 今まで、清廉なる騎士として生きてきた鬱憤が溜まっていたのだろうか。

 とんでもなくいやらしい顔で、卑猥な発言を大声で叫ぶガティの姿に……俺は思わず、尻込みをしてしまいそうになる。


「……ああ。分かったよ」


 だが、俺は踏みとどまる。

 たとえ、初恋の人が性癖を少々こじらせていたからといってなんだ?

 俺は野望の為に、どんな事でもすると誓った。

 だから、どんな変態的なプレイでも……寝取りの為なら、俺はやり遂げる。


「おい。いつまで上に乗ってるんだ?」


「ネトレ……? きゃうんっ!?」


 俺は思いっきり、ガティのお尻をひっぱたく。

 するとガティは子犬のような悲鳴を上げて、ゴロンとベッドの上に転がる。


「きゃうん? 違うだろ? お前は犬じゃなくて、豚だろ?」


「豚? ネトレ、流石にそれは……!」


「うるさい」


 再び俺は、ガティのお尻をパシーンと強く叩く。

 するとガティは歓喜の表情を浮かべながら、口をだらしなく開き――


「ぶ、ぶぅー! ぶぅーぶぅー!」


 まるで豚のような鳴き声を漏らして、俺の元にすり寄ってくる。

 俺はそんな彼女の頬を撫でながら、その耳元で囁く。


「可愛いよガティ。これからお前の望み通り、乱暴にお前を抱いてやる」


「ぶひっ!?」


「でも、覚悟しろよ。やるからには遠慮しない。お前がどれだけ嫌がっても、泣き叫んでも、俺を嫌いになろうとも……俺はお前を犯し尽くす」


「ぶひぃーんっ、ぶひぃーんっ!」


 我ながら正気とは思えないセリフであったが、ガティには効果抜群だったらしく。

 彼女は貧しい胸とは不釣り合いの大きなお尻をフリフリと振って、とろけるような声で俺におねだりをしてくる。


「ぶぅぶぅー♪ ぶひぶひぃんっ♪」


「ガティ。今日からお前は、俺のモノだ」


 こうして、二つの影は一つに重なり合う。

それから俺は夜が明けるまで、一度も休む事なく……ありったけの欲望を、初恋の人へと注ぎ込んだのであった。

許されるレベルギリギリのエロを目指して頑張ります。

少しでもえちえちだと感じて頂けましたら、

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