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この世の不条理を全て踏み潰し進んで行く姿を見てください。
次の日、早速商業ギルドに行く、今日はセバスとナルニスも同行している、ギルドと連携を図るためだ。
「これはレイ侯爵様、行ってくだされば、こちらからお伺いしましたのに」
普通は領主自らギルドに顔を出したりしないらしい、セバス達に聞いてみたら、俺のやる事には基本口出ししない事にしているらしい、それと昨日の話の通り、俺はいつもは出かけてるくとか、特に行先を言わないで出かける事も多い、しかしそれは問題がありそうなので、昨日の夜に明日は商業ギルドに行き、街の改良の話をしに行くと話したところ、セバス達も同行するという流れになったのである。
「せめて、領主自ら行くのはダメとか言ってくれたら良かったのに」
「いえ、ダメと言う訳ではありません、自ら伺う領主もいらっしゃいますよ、今回は街の改良、それならば私達も知っておいた方が良いと判断したまでです、ただ高位貴族程御自分では行きませんね、呼び出す方が多いです、ギルドは国から独立した組織と言っても領主と揉めても活動に支障をきたしますから、領主とは良好な関係を築くようにしてますね、特にレイ様と揉めて、商人としての利益を損なうなんて有り得ませんね」
「俺と揉めても他の領地で利益なんていくらで出せるだろう?」
「何を言ってるのですか、レイ様最近リーン商会に良質な胡椒や白砂糖を卸してますよね?それに冒険者ギルドには龍やフェンリルの素材、胡椒や白砂糖ならまだ、いえ限りなく難しいですけど、卸せるかもしれません、しかし龍やフェンリルの素材は他国でも無理です、爪や毛なら極稀にですが落ちてる事はありますが、それだって国が買い取るぐらいの物です、商業ギルドがそんなチャンス逃す訳ありません、それにリーン商会、レイ様の御用商人となり莫大な利益を上げてるそうです、そうなればギルドにも利益が出ます」
「俺は不思議だったんだが商業ギルドは何で利益を上げているんだ?」
「加盟している商会から売上の何割かをもらうのですよ」
「えっ?商会にとってギルドに加盟しているメリットとかあるのか?」
「はい、まず、顔繋ぎですね、王族や貴族は勿論、他の商会との」
「誰にでも?」
「いえ、商業ギルドにも冒険者の様なランクがあるのです、Aランクになれば王族との顔繋ぎが出来たり、それと街道の道中に魔物や盗賊の情報や討伐も商業ギルドが請け負ってます、魔物や盗賊が出たら冒険者ギルドに依頼するのです、討伐の依頼は個人や商人が直接出す事はほぼありません、そこに賊が居るならば他国や他領に移ったりしちゃいますから、なので商業ギルドに情報が入ったら冒険者ギルドに依頼を出すのです」
「王族や貴族が出すんではないのか?」
「ある程度はもちろんやりますよ、しかし小さな村に行く街道に賊が出たと言っても、貴族によっては切り捨てる可能性があります、言い方悪いですけど、貴族とかは慈善事業をしてる訳ではありません、しかし商人はその村に品物を運んだりします、それが滞れば分かりますよね?」
「ああ、なるほどね」
話を聞くとかなり世知辛いな、小さな商会とかは、それこそ小さな村とか行き品物を運んだりしてるのか、領主もそこまで見てる訳では無いのか。
(それはね自領では無いからよ、そもそも自領も明確になってない、自領ならば、塀を作り、代官を置き、兵もある程度必要ね、だから税金を払う、それが出来なく移住し村を作る、村長が塀と言うより柵とか村民と一緒に作ったりね、領主の役割をしてるのよ、そんな村いくらでもあるわよ、領地でなくても商人は来るからね)
「(なるほどね)」
なるべく日を空けずに投稿出来たら良いなと思ってます。
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