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この世の不条理を全て踏み潰し進んで行く姿を見てください。
そして今日はセバス達が王都で雇った使用人達をこちらに連れて来るとの事で、王都の屋敷から設置した転移陣からぞろぞろと人がやってくる、一様に驚いている。
「はい、皆さん良いですか?こちらが貴方達が働くレイ侯爵領の屋敷です、王都からここまで一瞬で来る事が出来ますが、他言は無用です、レイ侯爵様は不利益な事など全て知る事が出来ます、そんな力を持っています、この転移はその1部です、貴方たちがこれから住む屋敷も、もう二度と他で住めないと思う屋敷になっています、ここで働ける事を誇りに思ってください」
ナルニスが色々と説明している。
「では部屋割りは済んでいるので、各々の部屋に行き荷物を置き各自仕事に入ってください、見慣れない物等あると思いますが、それはこのタブレット?実は私もよく分かっていないのですが、ここに話しかけると説明してくれるらしいです」
実は屋敷の説明をするタブレットを作ったのだ、風呂の使い方、シャワーの温度調整とか動く歩道やらベットも寝坊しないように自動起床装置とか付いている、これはナルニスがこのベットで寝たら起きられないと提案があったからだ、どうやら貴族が使っているベットより作りが良く、布団の質が良いらしい、キッチンは自動洗浄装置とか付いてるのでそれの使い方、廊下には無料の自動販売機も設置されている、流石に缶とかはゴミとか出るので各自コッブを用意して出す方式にしている、そして何よりタブレットには通話装置も付いている、互いに何処にいるかとか一々探す手間が省けるのでそれは喜ばれた。
そしてその中に騎士の姿も見られる、騎士はとりあえず正門の方の建屋に行ってもらい、屋敷の警備やら打ち合わせをするとの事である、ここに居る騎士はセバスが厳選した騎士だけあり、能力も高く、礼儀も弁えてる、騎士にも同じようにタブレットを渡すと騎士団長に選ばれランスと言う者に言われた。
「これは戦争等に使えれば相当有利に戦争が進められますね」
「そうなのか?」
「レイ様は分かっていないようですが、情報は勝敗を分けるのにかなり重要です、例えば同時刻にここに突入とか、集まれとかが離れていても出来るのです、斥候が持てば戻らなくても敵が何人いるか伝える事ができ、増援とかも瞬時に味方に送れます、それがどんな事か想像するまでもありません」
「確かにそうだな、まぁここに攻めて来る者など居ないだろ?」
「確かにそうですが、絶対ではありません、備えは重要ですよ」
「わかった、それの使い方はランスに任せるよ」
「ハッ!存分に使わせて頂きます」
「(魔法で通信とかも出来るんだろう?そこまで凄かね?)」
(あのね、全員が魔法を使える訳では無いのよ、それも通信魔法なんて限られた者しか使えないし距離もそんな遠くに送れない、これはどんな所でも届くのでしょ?彼の言う通りよ)
また説教されてしまった。
なるべく日を空けずに投稿出来たら良いなと思ってます。
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