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この世の不条理を全て踏み潰し進んで行く姿を見てください。

 商業ギルドのギルマスが思案している間に、冒険者ギルドに行くと話し、後にする。


(ギルドマスターだけあって優秀なようね)


「(まぁ前の領主との繋がりも貴族だから仕方がないだろうし、変われば良いんじゃないのか?)」


(そうね敵意は全く無かったし、すぐに切り替えていたからね)


「(商業ギルドのギルドマスターなら腹黒い色々な商人とも渡り合っているだろうし、商業ギルドの利益を考えているんだろう)」


(本人も腹黒いわね)


「(まぁ害意がある訳ではないから良いだろう、商人はいかに自分の利益を出すかが腕の見せ所だからな)」


 そんな話をしながら今度は冒険者ギルドに着く。


「ギルドマスターは居るか?」


「はい、本日は色々あって立て込んでまして、面会の取次はしていますでしょうか?」


「いやしていない」


「それですと取次できないのですが、どの様なご要件でしょうか?」


「あーすまないな」


 貴族の短剣を取り出し見せる、短剣を取り出した瞬間周りの冒険者が動き出そうとしたが、受付嬢はすぐに立ち上がり、頭を下げる。


「申し訳ありません、レイ侯爵様でしたか、すぐに取次ます」


 周りの冒険者も貴族と分かり、すぐに下がる。


「(それにしても優秀だな、すぐに対応しようとしていたぞ、冒険者が少なくなっていると聞いていたのだが、高ランクの冒険者も居るようだな)」


(そうね、公爵領だものいくら少なくなっていると言っても、それなりに居るわよ)


 するとギルマスがすぐに降りてくる、そして奥の個室に案内される。


「レイ侯爵、本日はどのようなご要件でしょうか?」


「ああ、この度この領地の領主になったのでな挨拶と騎士団が壊滅状態だから募集も兼ねて来た」


「そうでしたか、それで1つお聞きしても宜しいでしょうか?」


「ん?何だ」


「広場にラーニ公爵と思われる人物が拷問を受けていますが、あれはどう言う事でしょうか?」


「ラーニ公爵、いや廃嫡されたので元公爵と言った方がいいか、俺に喧嘩を売ってきてな、返り討ちにした、もちろん陛下もご存知だ、その時にこの領地を下賜されたんだよ」


「何と!」


「その時、沢山の兵も殺した、もしかしたらこの中にも繋がりや家族が居るかもしれないが、それは仕方がない、俺1人に1000人以上の兵で俺を殺そうとした、それを返り討ちにしたんだが、まぁ言うなれば戦争だな、それもあちらから仕掛けてきた、なので恨むのはお門違いだと言っておこう、もし恨んで仕返しとかするならば、兵の家族も含め全員殺すとは生き残った兵には言ってある」


「!!」


 驚愕の顔でこちらを見ている、ギルマスも騎士団長とかは知り合いだったようだが仕方がない。


「何かあるか?」


「い、いえ大丈夫です」


「まぁギルドマスターも騎士団長とは知り合いだったのか?」


「そ、そうですね、盗賊とか出れば騎士団とは連携を取ったりしますので、そ、それで団長の妻も拷問にかけられてるようですが、何故ですか聞いても宜しいでしょうか?」


「ああ、構わない、見せしめも含めてやっている、俺は面倒事が嫌いだからな、遺恨が残るなら全て消そうと思っている、この中でも、外に出ている冒険者にも伝えておいて欲しい、生き残った兵にも言ったが、ラーニは今回軍を動かした、個人ならばラーニ個人の問題で片付けられる、しかし軍を動かしたならば、それは戦争だ、負けた敗戦国とかの王や将がどのようになるかは言わなくてもわかるだろう」


「・・・はい」


「負けたならば国すら無くなり、流民として扱われてもおかしくないよな?」


「た、確かにそうですが、少しやりすぎでは無いかと?」


「そうか?1000人で俺を殺そうとしたんだぞ、返り討ちにあったからやりすぎはおかしく無いか?俺はその気になれば、この領都事消す事も出来る、先日、この領土の上空に隕石を出したのも俺だ、遺恨も残らないように綺麗さっぱり消す、それをしなかったんだから優しいと思うが?」


「・・・・は、はいそうでね、嫁さんとも知り合いだったので少し情が入ってしまって」




なるべく日を空けずに投稿出来たら良いなと思ってます。


少しでも気になり続きを読みたいと思いましたら星やブックマークしてくれたら活動の励みになります。


よろしくお願い致します。

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