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この世の不条理を全て踏み潰し進んで行く姿を見てください。
戻って見ると言われた通り斬り付け拷問をしている、中には怒りを表ししている者もいる。
「(もっと恐る恐るしてるかと思ったらそうでも無かったな)」
(今回の指令に反対だった者も多いみたいね)
「お前の、お前のせいでクロスは死んでしまった」
そう言い斬り付けてる。
「ぎゃゃゃゃゃゃゃゃあ」
「前ラーニ公爵様には大変お世話になった、しかし、お前の命令によりどれだけの仲間が死んだかわかっているのか」
「ゆ、ゆる、許してくれ」
「(哀れだな)」
(そうね、だけど中には躊躇ってる者も居るわね、なるほどね他の者と違い世話になってたり、自分から手柄を立てようと参加した者ね、あいつらはどうするの?)
「(いや何もしない、それでまた俺に害があるなら他も一緒と言ったからな、他の奴らがどう出るか、今後の事も考えればそれが良いと思うからな)」
(ふーん、私の感想からは一悶着ありそうだけどね)
「(だからそう言うフラグ的な事を言うな、いや今回に関してはそれも踏まえて放置するから良いか)」
(結局皆殺しになりそうね)
「(いやそうとも限らないだろ、反対してた者が奴らを抑え込む事もあると思うからな、俺はどちらかと言うとそうなる事を望んでる)」
(ああ、それで何もしないのね)
「(そう言う事だ)」
それから広場に近づきミゲルに話しかける。
「どうだ考えは纏まったか?」
「はい、ありがたい申しでですが、お断りします」
「聞いても良いか?何故だ?」
「はい、ありがたい申しでですが、私はこの領都の生まれ、ラーニ公爵、いえ元公爵に騎士に取り立て頂き、この街を守ると誓いました、ラーニ公爵に恩もあるのですが、ラーニ公爵だけでなく、この領都の領民に恩があるのです、私の両親は私が幼い頃、盗賊襲われ更に幼い妹達を残し死んでしまいました、近所の住民の助けもあり、兄弟共々不自由が無いとは言いませんが生活し騎士になる事が出来ました、そんな住民に恩を返したい、なのでこの街から出る事は出来ません、今度は私が盗賊等から街の人達を守りたいのです」
「そうか、それならそれで良い、まぁそれならば結局俺に雇われる事になりそうだがな」
「??」
(なんだ結局ここの領主受けるの?)
「(まぁこの世界だと彼みたいな奴は損をする、それならば俺の庇護下に入れておけば、将来役に立つだろう、例えば他に領地をもらったりしたら奴に統治させれば良い街になる、それはお前達の望む事でもあるだろう?)」
(まぁ確かに善政をする者が増えればより良い世界になるとは思うけど、1人、2人増えたぐらいでは変わらないわよ)
「(まぁそれは仕方がないさ、それでも少しでも増えれば少しは変わるだろ)」
(そうね)
「(そうとなれば早速王に引き受けると言いに行くか)」
すぐに王都に戻り領主の件は引き受けると報告した。
なるべく日を空けずに投稿出来たら良いなと思ってます。
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