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この世の不条理を全て踏み潰し進んで行く姿を見てください。
「では君らはこの事を領民や他領に触れ回るように、俺に手を出したらどうなるか、そうだなラーニが拷問を受けるのを見てから行ってくれ、そうだ、ラーニは結婚しているのか?嫁や子供に罪がなくても同じようになると教えた方が良いか?なるほど嫁は居るけど子供は居ないのか、そうそう、騎士団長と副団長の嫁は同罪だな、俺を害するなら家族もそうなると教えた方が良いだろ、夜明けと共にまた騎士が来る、そいつらがどんな命令を受けているか、それ次第でそいつらも同じ目に合う、俺は君達を何時でも見ている、ラーニや団長の嫁の事もすぐに把握できるし、なんならここに連れてくる事もできる」
まだ夜明け前、ベッドに寝ている団長の嫁をベッド事ここに転移させる、それを見ていた生き残った者達は驚愕の顔をしている。
「こんな事もできる、誰を敵に回したか良く考え行動してくれ、あーとりあえずこの嫁は元に戻すが、ラーニと一緒に拷問を受ける事になる、副団長の嫁もだ、可哀想だと思うなら変わってくれても良いぞ」
すると1人の騎士が手を上げた
「さすがにこれを見逃すのは騎士としてありえない、私が変わるので嫁さんは許してくれませんか」
「良いぞ、団長と副団長の嫁どちらにする?」
「ふ、2人ともではないのか?」
「何を言ってる?等価交換だろ、1人なら1人しか助けない、君達は未だに勘違いしている、俺は敵対した者は許さない、その気になれば国1つ落とす、だから王は俺に気を使ってるんだろう、このバカ貴族はそれを理解していない、お前たちも同罪だ、俺の虫の居所と言っても分からないか、俺の気分が悪かったら領都を消す、俺はそれができる、元ラーニ公爵は俺の気分を害して公爵位を剥奪された、もちろん知ってるよな、何故そんな存在に喧嘩を売った?勝てると思ったか?」
「私達は主君が決めた事に意を唱える事は出来ない、現ラーニ公爵様が決めた事・・・・それにここまでの力があるとは思っていなかった」
「そのラーニ公爵の主君は王ではないのか?その王が俺と敵対する事がないようにとお触れを出している、前ラーニ公爵から聞いていてもおかしくないだろう?」
「確かにそうだが、仕えているのはラーニ公爵様だ、ありえないが、もしラーニ公爵様が王家と敵対すると言われれば我らはラーニ公爵様に付かざる得ない」
「それでこれか、君達は俺に喧嘩売った、それは王家に喧嘩を売ったと同義、今回の件、王が知れば公爵と言えどお家取り潰し、ラーニ家は一族処刑だろう、そんな考えもできないか?」
「・・・・」
「まぁ俺にしてみれば良かったよ、これで少しは静かになるだろう、それでどちらを選ぶ?」
「副団長の奥さんを助けてください」
「団長より副団長を取ったか?」
「私は副団長の隊の者だ副団長には大変お世話になっている、この身がどうなろうと奥さんを助けたい、それと1つよろしいか?」
「ん?なんだ」
「誰か団長の奥さんを助けたいと思う者はいないか?」
「・・・・」
「・・・そうか、残念だ」
「いやぁ騎士とはなかなか薄情な物だな、お前だけが助けるために命を投げ出すとは」
「ここに居るのはまだ騎士になったばかりの者が多い、仕方がない事なのだ」
「そうか、そろそろ迎えの騎士が来る頃か、さてどんなお迎えか楽しみだ」
なるべく日を空けずに投稿出来たら良いなと思ってます。
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