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この世の不条理を全て踏み潰し進んで行く姿を見てください。
さて洞窟内部は終わりだ。
「(何が騎士なのかさっぱり分からなかった)」
(確かにね)
「(それにしても、結局魔道具の力もどこまでかかっているのか分からない)」
(かなり高性能よ、だってこの者たちの中にも魔法が使える者はいたけど使えなかったから)
「(そうなのか?)」
「回復魔法持ちとかいたのよ、貴方と戦って怪我する想定もあったのだから、戦闘が終わった後に回復とかするつもりだったんじゃないの?」
「(それもそうか、まぁ仕方がないか、それでは外の奴らも倒すか)」
(全員殺すの?)
「(ん?何か不服か?)」
(違うわよ、公爵の悪事と言うのかしら?それを伝えるために何人か生かした方が良いんじゃないのかと思ったのよ)
「(確かに、それなら外の奴は何人か生かすか)」
(そうね、王都で王や他の貴族にも伝えたりした方がこんな事もう起きないでしょ?いや貴方の為なら全員殺しても良いのかしら?そしたら貴方の好きなテンプレとやらも寄ってきそうだし)
「(・・・・んー迷うな、皆殺しにしたい訳では無いけど、確かにこいつらは主人に言われて仕方なくって奴らもいたんだろうし、しかしそんな奴はそれで問題もある、主人が悪いと言えばそうだが、悪いと思っても主人の言葉で片付けられるのもどうかと思うし、俺の元の世界なら殺せと言われたからとやらない奴の方が多いと思う、それこそ盗めとかなら大半は断るはずだ、でもこいつらは主人に言われたらやる、それはこいつらにも責任はあるよな)」
(そうね、でもそれが貴族社会の常識でもあるからね、例えばこの国の王は善政を敷いているけど、それでも王の一言で戦争になったり、王にたてつけば不当に罰を与えられたりはしているはずだからね)
「(そうなんだよな、王政の貴族至上主義と言うのか?そんな世の中だから仕方がないのかとは思えないんだよな)」
(貴方の世界の数世代前とかはそんな感じでしょ?戦争が多いこの世界、貴方の世界の戦国時代と似てる所があるわね、今のこの世界はそんな時代なのよね)
「(そうなんだよな、それは次代に変革する事もある、それを俺が勝手に変えるのもどうかと思うし)」
(まぁ私達は貴方のやる事に口は出さないわよ、好きに生きてくれれば良いのだから)
「(そういうのが1番困るんだよな、勇者になれとか魔王になれとか言われた方がどちらかと言えば楽に思えるよ)」
(神様は貴方が自由に生きてこの世界が変わるのが見たいのだから仕方がないわよ、だから世界を回ってもらいたいと私達は思っているだけだから、ただし何をするかは貴方の自由、出てもらいたいとは思っているけど、出なくても仕方がないかとも思っている)
「(まぁ外には出るよ、色々な世界を歩き回りたいしな)」
(そう、それは望むところだから良いわね)
なるべく日を空けずに投稿出来たら良いなと思ってます。
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