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この世の不条理を全て踏み潰し進んで行く姿を見てください。
馬車で王城に着くと多数の出迎えがあった。
「なんか多くないか?」
「それはもちろん今夜の主賓ですから、第2王子と第3王女がお迎えに来てますね」
「王家が迎えに来たりするの?」
「レイ様は国賓扱いですから、王族が迎えに来ても何ら不思議ではありません、それに第2王子と第3王女は政争に勝ってここに現れたようですね」
「??ん?」
「王様がここにいらっしゃてたら、まだ王位を譲るつもりは全く無いと言う事です、ここに子息を寄越したと言う事はこの2人に王位を譲るつもりかもしれませんね」
「余計分からないんだが?」
「王か女王かまだ決め兼ねてるようですがレイ様に1番最初に顔繋ぎするのは名誉な事ですし、覚えも良いでしょう」
「パーティーでも会うんだよな?」
「はい我が国には王子が5人、王女が6人おります、あと第4妃のお腹にも1人いますね」
「多いな」
「いや少ない方ですよ、数十人の子がいる王もおりますから」
「で、出迎えに来た2人は政争のトップを走ってると?」
「実際第1王子は武に優れているので将軍になるつもりかもしれません、それと第3王女はレイ様と歳も近く見目も良く将来美しくになる片鱗がございます、もしかしたらレイ様の伴侶にと考えてかもしれませんね」
「いやーそれは面倒だな」
「王様は何としてもレイ様にこの国に居て頂きたいと考えているようですからね」
「そんな事しなくてもこの国は守ってやるつもりだがな」
「それともう1つは王女をサポートに出せば、他の貴族令嬢もレイ様に簡単には近付けない配慮かもしれません」
「まぁ面倒な調略とかなければそれは良いけどな」
「王様も色々考え、レイ様の気分を害さないようにとの考えもあると思いますね」
「一国の王なんだから、そんな気を使わなくても良いのにな、それと気になったんだが、今夜は何人ぐらい来るんだ?」
「そうですね、辺境等からも家族総出で来てます、数百人規模のパーティーになると思います」
「そんなにか?全員と会う事はないか」
「はい、なのでこの2人が来ているのは顔繋ぎとして大事なのですよ、辺境の令嬢等はレイ様では無く他領の高位貴族だったり、それこそ王子とお目通り叶い、覚え良ければ王家に与する事だってありますからね」
「盛大なお見合いパーティーみたいだな」
「はい、それは間違いありません、この様な規模のパーティーは数年に1度あるかです、貴族の令嬢は領地からほぼ出ないで政略結婚の道具として一生を終える事もあります、こんな機会を逃すはずがありません」
「王様の誕生日とかは祝わないのか?」
「ありますが、当主ぐらいしか来ませんから、今回は異例なのですよ、レイ様と言う絶大な力を持った者に近付けたら人生が変わる可能性がありますからね」
なるべく日を空けずに投稿出来たら良いなと思ってます。
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