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「そんなに人間は駄目か？」

(過去が物語ってるじゃない、何故戦争は無くならないの？貴方の世界の戦争とは違いほぼ全ての国が領土を広げたり、略奪したりしている、人間が居なくなれば、エルフや獣人は喜ぶでしょうね、動物も人間の街から離れて暮らす事は無い、今居る森もそのうち人間の手が入るわよ、貴方の世界はそれなりに管理しているようだけど、多分この世界の人間は下手をしたら森を焼き払う、その方が開拓楽だからね)

「えっ？資源とかは？」

(だからそれを他国から奪ったりするよの、国土を広げる事に優越感でもあるんでしょ？)

「あーなんか理解した気がする、多分王政とか貴族制に何かそんな力？と言うか理が働いてるんだろうな、俺らの世界でも1部の権力者が暴走するととんでもない事になるからな、民主主義とか出来れば変わるんだろうけど、多分そんな勢力は潰されてきたんだろう、特権階級ってのは1度なったら辞められないんだろうなぁ」

(なら全ての王や貴族を殺せば正常になるのかしら？)

「いや、そんな簡単な話ではないんだよ、リーダー的というか引っ張る者はいないと人は前に進まない、そんな者は貴族とか居なくなれば新たに出てくるだろうが能力があるかはまた別問題、貴族とかはなんだかんだ言ってもそれなりに教育を受けたり、能力があったりするんだよ、で、そんな貴族の2代目とかが時々暴走する奴が生まれるんだよ」

(貴族を殺せばとか簡単な話ではないのね)

「ああ、それと精霊は何故人を滅ぼしたりしないのだ？やろうと思えば出来るだろうが？」

(そうね、でも私達は直接空気を止めるとかは出来ない、いえ、やらない、私達はあくまでもこの世界を管理してるだけ、人の生き死にや天罰的な事をすれば理から外れる、そうね例えば火山の噴火を何年、何百年としないようにしたとしましょう、そんなエネルギーが貯まりに貯まった時に何が起こるか、大陸が沈んだりするわね、だから時々噴火させたりする、その時近くに居た人に限らず動物とかが死ぬのは仕方がない、そう私達は大局でしか物事を見てないの、1つの国の土地を潤したり出来るわよ、それをしたら他の国は？全ての国にそれを？そしたら今度は人間だけが栄える、もちろん砂漠とかあるけどあれは私達では無く人間がしたもの、復活させる事も出来るけど、そしたらまた人間は奪いに来たりするわね、あの砂漠は砂漠で新たな生態系が出来ている、それは悪くない事、この世界全てが砂漠化してもあの生態系で生物は育つ、なら人間に肩入れする理由は？)

「あー何となくわかった、それでここが俺の魔法で砂漠化したら？」

(しないでしょ？)

「？」

(だって仮に焼き払っらっても貴方治すでしょ？貴方が望んで砂漠化するなら別だけど、焼き払っても治すから関係無いでしょ？)

「確かに」