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この世の不条理を全て踏み潰し進んで行く姿を見てください。
それから商店に行くと表通りだけあって商店と言うよりショッピセンターという感じで色々な物が置いてある、その中から回復薬や毒消し薬等をある程度揃えていく、そういえばまだ食器や食材もそこまで揃ってなかった事を思い出し食器や調理器具を買っていく、食材は魔物があるが野菜や主食がないので小麦粉を大量に買った。
「すまないが米はあるのか?」
「米ですか?」
「米では通じないか?」
「いや、米は分かりますよ、東方の国の者が食べると聞いた事があります、ですがなかなかここまで入って来ないのですよ」
「(輸送技術が発達してないんだろうなぁ)」
(まぁ道中魔物や盗賊もいるからね、それは貴方が直接買いに行けばいいんじゃないの?)
「(それもそうか)」
「それなら炭水化物、いやパンの代わりになる主食の様な物はあるか?」
「それならばこの麺はどうですか?うどんと言うのですが、小麦粉で作れるのですが、スープに入れて食べるのが時間の惜しい職人やらに人気があり、そこそこ出回ってますよ」
「うどんかそれはあるだけ卸してくれ」
「よろしいですが日持ちはしませんよ」
「構わない、買えるだけ買いたい」
「わかりました」
そこから店の奥に入って他の従業員と一緒に箱を持って出てきた。
「500玉程あります」
「ああ」
そう言いアイテムBOXにしまうと店員に言われる。
「お客様、アイテムBOXをお持ちなのですか?えーとですね、そもそもこの店で魔法は使えないはずなんですが、そもそもアイテムBOXにしまうのはなんと言いますか」
「??」
(この店魔法を使えない魔道具が置かれているわね、まぁ私達には関係ないけど)
「(??何故?)」
(貴方のアイテムBOXとか店で使われた盗み放題じゃない、それに売っている魔道具も使われた店に被害出る物もあるんじゃないの?)
「(なるほどそれはそうか、それと俺に効かないのは?)」
(それはそうでしょう精霊が仮に縛られたとしたら、この世界の理を変えると言う事、例えば火山を制御している精霊を止めたら?天候しかり、海を管理している精霊を止めたらどうなるの?そんな魔道具ある、いえ無いわね、あったら流石に神の怒りに触れると思うわ、天罰が落ちるわね)
「(そうか、しかしそれは店員も驚くだろう)」
「すまないな俺は魔法が効かないんだよ、盗んだりしてないから心配するな、なんなら今から店の在庫確認してもらっても良いぞ、俺の家はすぐそこだ、何かあれば連絡してくれてもいい」
「いえ、そこは心配してません、何故ならお客様それを分からずにお使いになって、私達の目の前で使われました、盗んでいたらそんな使い方しませんよ、今はあいにく父いえ店主がいませんが私も人を見る目はあるつもりです」
「店主に断りなく決めて良いのか?」
「はい、今日は大事な仕事があると、新興貴族様なのですが、大変有力な方だと、侯爵に登用されたSランク冒険者だとしても、屋敷も下賜されたそうです、これは王様が何としてもこの国にいてもらいたいと下賜されたと思うのですよね、普通はSランクでもお金だけですから、そんな貴族様の御用商人になる面談があるそうです」
「そうか、なら店主が帰って来て御用商人として採用されてなかったら俺の家に来てくれ、お詫びも兼ねて俺が御用商人として使う、採用されていたら君も一緒に屋敷に行った方が良いな、それは俺の勘だ」
「はぁ?わかりました」
なるべく日を空けずに投稿出来たら良いなと思ってます。
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