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この世の不条理を全て踏み潰し進んで行く姿を見てください。
そこから少し準備と休憩を挟み、騎士団の訓練場へ移動することに、あの貴族は武で上がったと言うだけあって、謁見の場では騎士に預けていたようだが、剣を携えて王城まで来てたようだ、鎧は戦場では邪魔になると簡素な革鎧、それでもオーガやワイバーンを素材にした革鎧で1級品と言って良い革鎧だ。
「では私は左手だけで戦います、先手は譲りますからどうぞ」
左手に木刀を持ち、右手でどちらからでもと手を広げてポーズを取り待ち構える。
「舐められてるとは思いません、本気で行かせてもらいます」
両手で剣を持ち一気にこちらに迫り、振り下ろすのでは無く突くよう剣を出してくるが俺は木刀でその剣をはじき体を入れ替える、体を流され躓くかと思われたが踏ん張り、すぐに向き直り、間髪入れず剣を突く。
「素晴らしい、躓くと思ったのですが耐えてすぐに剣を出す、流石に言うだけはあります」
「ハッハまさか、この剣は龍の牙を使った剣、いくらなんでも木刀でそらされとは夢にも思わなかった」
「言ったじゃないですか、勝負にならないと、これでも未だに手加減しているのですよ、殺さないように」
そして木刀を横薙ぎに振るう、鎧が割れ壁へ激突する。
「良かった、死んでませんね」
光の精霊の力を使い怪我を治す。
「ハァハァハァ、こ、これ程とは一瞬死んだじいさんが見えました」
周りの貴族や騎士達も何が起こったのか分からず時が止まったように静寂している。
「なかなかの鎧、壊してしまって申し訳ないですね、なのでこれを差し上げましょう」
フェンリルの皮と牙を貴族に渡す。
「これは?」
「フェンリルの皮と牙です、これがあればもっと良い鎧と剣が作れるでしょう」
「こんな希少な物、頂けません」
「良いんですよ貴方の更なる躍進が見たいと思ったので」
「わかりました、ありがとうございます、そういえばまだ名前を言ってませんでしたね、ロンドと言います、先程言いました通り、元々騎士の出で、騎士爵を頂いてました、戦争で武功を上げ男爵に叙爵されたのです、己の腕だけでここまで上がって来て、更なる高みがあるとわかりました、また剣を交わして、いや稽古をつけて頂く事は可能でしょうか?」
「そうですね、貴方の心意気が変わらないのなら剣を交えるのありですね」
「ハッ、精進いたします」
それから王室へ戻りまだ叙爵が済んでないとの事で紋章の入った剣をもらい、屋敷と給料?をもらった、その時にメイドの事も話すと、良いとの事であの3人を貰い受ける事になった、そして15日後に晩餐会をやるので出てもらえないかと王に言われ承諾することにした。
なるべく日を空けずに投稿出来たら良いなと思ってます。
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