41
この世の不条理を全て踏み潰し進んで行く姿を見てください。
紋章かやはりカッコイイの良いよな、剣に火、風、水、土の魔法が渦巻いて上下で光と闇を表す形にしよう。
(私達が全て出ているのね、良いわね)
「まぁお前達にはお世話になっているからな」
(光と闇は表すのがなかなか難しそうだな)
「上の光は後光が射してる感じで下の闇は漆黒にすればわかりやすいだろう」
簡単に書いた絵を見せる。
(うん、悪くないわね)
(そうだな、全ての魔法が使えるとわかりやすい感じだな)
「ならこれをギルマスに出すか」
(違うわよ、王城に行って文官に出すって言われたじゃない)
「そうだったか?」
(ギルマスは言ってなかったが、それを王や宰相と内政官らが見て使えるか決められるようだ、他の貴族や他国と被ってない調べるんだよ)
「それはそうか被ってないと思うが、被ってたら使えないからな、王城には結局行かないと行けないのか」
(まぁ会うのは内政官だから問題ないでしょ?)
「フラグか?」
(大丈夫だと思うけどね、貴方の事は貴族の間でも話題になっているから、本当に余程の馬鹿でないと絡んだりしないわよ)
「うん、完璧なフラグだな」
それから1度ギルマスに会い王城に登城する日を確認すると、10日後となり王城に向かう事になり、門へ着いた。
「Sランク冒険者のレイです、紋章の件で伺いました」
(いつも不思議なんだけど、なんで最初は下手に出るの?)
「(それは誰彼構わず喧嘩ふっかける訳ではないし、俺はこれでもまだ13歳だぞ高圧的な態度取っても良い事ないだろ)」
(ふーんだけどそれで逆に舐められてるようにも感じるけどね)
「(だから尚更だよ、そんな奴にはそれ相応に望めば良いし、それでちゃんとが対応してくる者には恩恵を与えれば良いんだから)」
(それもそうね)
しばらく待つと王城から馬車がやって来た。
「レイ殿始めました、私は王城の近衛騎士の副団長を務めているアズセルと言います、それとこちらが本日レイ殿の身の回りの世話をするメイドのナルニスです」
「レイ様よろしくお願い致します」
ナルニスは綺麗なお辞儀をする。
(メイドと言ってるけど子爵令嬢なのね、それなら教育も受けているわね)
「(???子爵令嬢がメイドをしているのか?)」
(そりゃ王城だもの、もしかしたら王太子に見初められたりするかもしれないじゃない、それにこの子が本当に子爵の次女なら普通よ)
「(???なんか色々分からないんだが、まず次女が本当か分からない?それに子爵の次女なら普通ってのも分からない)」
(あのね、私はこの子の思考を読んだの、それは暗殺者の類か調べる為、別に貴方に攻撃は通じないけど気持ちの良いものではないから、この子が暗殺者の類なら親とかまで調べるけど、この子の思考は自分で次女と思っているだけ、親には妾とかいるかもしれないでしょ?そこまで今調べる必要がないから、この子の領地に行って親まで見れば分かるけど必要?それと子爵の領地なんて人口千人いれば良い方、数百人程度の領地の税なんてたかが知れている、上級貴族になれば給金も良いだろうけど、下級貴族なんてどれだけいるか?この騎士だって男爵よ、そんな男爵の給金は100日で大金貨5枚、それとは別に騎士の給金もあるから、それなりにもらってるけど、領地経営なんてしたらあっという間に無くなる、そんな貴族の次女は政争の駒たったり、この子は優秀なようだから王城で登用されて上流貴族に見初められれば親は喜ぶでしょ、それこそ王太子の妾でも親からしたら自領で祭りでもするんじゃないの?)
「(なるほど、貴族になればウハウハの生活ができると思ったがそうでも無いんだな)」
(そうね貴方にわかりやすい言えば中小企業の社長の娘、それなりの生活はできるわよ、それが大統領の息子の愛人や大企業の息子の結婚相手ならどう?)
「(ああ、わかりやすい)」
(だから貴方も気を付けなさいよ)
「「???」」
(貴方を籠絡しに来るかもしれないからね)
なるべく日を空けずに投稿出来たら良いなと思ってます。
少しでも気になり続きを読みたいと思いましたら星やブックマークしてくれたら活動の励みになります。
よろしくお願い致します。




