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　10日程どうするか？依頼を受けても仕方がない、今日は街を巡って食べ物や良さそうな魔道具があるか見て回るか。

　露店を回りオークの串焼きを買い占めていく、何軒かあるが店によって味が違う、甘辛いタレや塩味、香辛料が使われた串焼き、他にはボアを使ったスープ等もある、色々買い占めて行く。

「(パンは黒い硬いパンばかりなんだよな)」

(柔らかいパンなんて貴族とかお金持ちじゃないと買えないわよ)

「(小麦粉買って自分で作るか、酵母とかあるのか？)」

(貴族街の商店に置いてあるわよ、貴族街のパン屋なら柔らかいパンも置いてあるしね)

「(貴族街か領主の館行くのに軽く通ったが、商店とか見なかったな？)」

(領主の館への道から少し外れてるのと貴族達は商人が直接来るからね、自ら買いに来るのは使用人や料理人ぐらいだから表通りには無いのよ)

「(そうなのか？)」

(貴族は見栄とかあるから例えば安い小麦粉とか買ってたら噂になるでしょ？だから使用人もなるべく見られないよう奥まったところにあるのよ)

「(なるほど)」

　とりあえず行ってみると店舗の中は個室が何個かあり、店員が個別に対応する作りになっている。

「本日は何をお求めに？」

「小麦粉と酵母、それから料理に使う素材とか良いものがあれば買いたい」

「わかりました」

「(俺を見ても小馬鹿にしたりしないんだな)」

(貴族には小間使いとかいるからね、馬鹿にして高位の貴族の使いだったら大変な事になるでしょ？)

「(それもそうか)」

　それから香辛料とか色々出てきたので買い占めた。

「(良い買い物が出来たな)」

(次は何するの？)

「(魔道具を見に行く、貴族街にもあるようだし、良いのがあったら買うぞ)」

　流石貴族街の魔道具屋色々な物が揃ってる、その中でも目を引いたのはお風呂だ、浴槽自体が魔道具になっており、浄化と保温の機能がついてる物や温水が出る魔道具浴槽は下級貴族が使うのだろう、温水の出る魔道具は大浴場みたいな物を作る高位貴族が使う感じか、両方買う事にする浴槽でも白金貨1枚、大量にお湯の出る魔道具は白金貨10枚もする、シャワー程度の湯量なら白金貨1枚だ、でもこれを何個も付ける貴族は相当な金持ちだな、それから冷蔵庫やシステムキッチン的な魔道具、クーラーなんてのもある、それらを全部買っていく。

(ねーそんなの作れば良いんじゃないの？)

「(それはな金を回さないと行けないから買うんだよ、俺が何でも作れるからって作ってたら金が滞る、例えばここで俺がこの店の商品を買えば税金が多く領主に払われる、そうすれば俺に報酬を出すのはもちろん、他の冒険者も依頼が来る、俺が貯め込めば、依頼が出せなくなったり正当な報酬が払えなくなる、今回のフェンリルの報酬もそうだよ、色々な所から金を集めるって言ってだろ、そしたら他の冒険者への支払いが減ったりする可能性がある、だから金は回さないと行けなんだよ)」

(なるほどね)

「(それとなるべくそこで稼いだお金はその場所で使うのも大事だ、ここで稼いで、他で使うと多少なら問題ないが、俺のような大金でそれをやると物価が変わる、だからなるべくその場所で使うのが大事だ)」

(そうなのね)

　そして魔道具屋で色々買い貴族街を後にする。