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この世の不条理を全て踏み潰し進んで行く姿を見てください。
今戦ってるのはオーガ、それもキングオーガ、Sランクの討伐対象、あんなの出たら領都の騎士団でも多大な損害を被る、それも魔法も使わないで剣のみで戦い蹂躙している。
「キングオーガの素材があれば依頼も達成されます」
「そうなんですか?こんな雑魚で大丈夫なんですか?」
「ざ、雑魚ってキングオーガなんて出たら領軍でもどれだけ被害が出るか?」
「そうなんですか?こんな弱いのに?」
ありえない、なんなのこの子は?取り込む?ない、以下に敵対しないか、もし領主様が変な考えを持つなら何としても止める、敵対した瞬間殺される未来しか見えない。
そこでやっとリースは1つの答えに辿り着く。
ああ、レイ殿があのセイラン国を潰した子か、何をしにメルヒ領に?
楽しいな、キングオーガ、力も速さも人間それとは違う。
(身体強化の魔法しか使わないの?こんなの闇魔法で時を止めれば一瞬じゃない)
「(それなら魔法で蹂躙だってできるさ、でも今は剣で戦いたいんだよね)」
(剣もただの鉄剣だし)
「(自分の力がどれくらいか測るのに丁度いい相手だよ、ミスリルやアダマンタイトだったら受け止める事すら出来ないだろう)」
(まぁそうね、そもそも貴方に攻撃当たったて通らないじゃない?光の防御もそうだし、当たる瞬間闇魔法で軽減出来るし、まぁ貴方がそれで良いなら良いんだけど)
「(手加減って難しいんだぞ、それを学ぶためにやってるんだよ)」
(そうなのね)
怖い、こんなの初めて見る、人とは思えない、これがメルヒ領に向けられたら。
「それでは先に進みましょうか?」
「あ、ああ、レイ殿まだ先に進むのですか?もう十分だと思いますが」
「メルヒ伯爵様はアーティファクトとか欲しいのじゃないのですか?中心に行けばあるかもしれませんよ?誰と敵対するのか知れませんけど」
「て、敵対、敵対したいあ、相手なんている、いる訳ないじゃないですか?」
「そうなんですか?それならこんな森ほっといても良いような気がしますけどね、外縁部でも十分色々な素材取れますし、例えばこのキングオーガの角使えば良い武器作れますし、こんだけ大きな魔石なら色々使えますよね?龍なら全身使えますから軍の強化も出来ますし、そんな軍と戦ったら面白いかもしれませんね」
「えっ!?」
何を言っているの?この子なら龍も討伐出来る、それを強化したからで戦える?
「フェンリルや龍の素材を卸しましょう、伯爵様もお喜びになると思いますし」
まずい、この子、いやこの人は私の目的も知っている、わざと泳がされてる、領軍は強くなると思う、そして勘違いする者も現れるだろう、伯爵様はそんな事が無いとは思うが、しかし人は分からない、本当にこの人を道具とか・・・いや既に転移の魔法が使えると知って取り込もうとしていた、それが彼に取って敵対と取られたら・・・まずい、まずい。
「どうしました?伯爵様がお望みなんですよね?」
「は、はひ、そ、そうですね、1つ、1つお聞きしても宜しいですか?」
「はい?なんでしょう?」
なるべく日を空けずに投稿出来たら良いなと思ってます。
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