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この世の不条理を全て踏み潰し進んで行く姿を見てください。
「レイ様、早速来て頂けたのですね」
「森に探索に入るので色々準備しようと思ってな」
「そうですか、私のお店なら冒険者に必要な物は全て揃います」
「まず、ポーションかな?傷、毒、石化等あるだけ5個づつぐらい欲しい、それとテントと調理に必要な道具かな?」
「ならば、ハイポーションと普通のポーション、それに毒、石化、麻痺、魔力阻害と魔力回復ですかね?テントはどのような?簡易なテントもありますし、魔道具のテントもあります」
「魔道具のテントはどんな効果が?」
「認識阻害や拡張、内部にキッチンが付いてるテントもあります」
「なら認識阻害と拡張が付いてるテント、料理は外で作るからいいかな?それとテーブルや椅子、寝袋も5個ぐらいもらおう、それとテントの中で使えるベッドも欲しい」
「水はどうしますか?樽等もありますけど」
「いや水魔法が使えるから問題ない、あーでも貯めとく為に必要か、大きめの樽を1つもらおう」
「それとこれが外で料理が出来る魔道具と調理器具です」
俺はそれらを全て買った、白金貨2枚にもなった、全て揃えて屋台を周りながら宿に戻る、屋台で何十日分かの食料も色々買った。
「さぁ夜にはリースも来るだろう、問題はどのように対処するかな?ついて来れるなら連れて行っても良いが、騎士なのだからそれなりに鍛えているとは思うが」
(連れて行っても貴方に得は無いじゃない?)
「いやそうでも無いぞ、伯爵の覚えは良くなるだろう、この領都の伯爵は悪人では無さそうだし」
夜になり宿で食事を取っているとリースが来た。
「レイ殿はこの宿にお泊まりなのですね、私はここの食堂をたまに使うのですよ、御一緒しても?」
「構いませんよ」
「ありがとうございます」
あくまでも偶然を装うのか。
「レイ殿は明日から森に入るのですか?」
「はい、そうですね」
「私も明日からお休みをもらってまして、不躾ながら迷惑でなければご同行したいのですが」
「何故ですか?」
「訓練を兼ねて森に行きたいのですよ、レイ殿はAランク冒険者、一緒に行ければ心強いですので」
「そうですか、かなり奥まで入るつもりですけど休みとかは大丈夫ですか?」
「訓練も兼ねてると伝えれば団長の許しも出ると思いますので」
「わかりました、騎士の鎧とかではなく、冒険者のような軽微な装備で来てください、移動の邪魔になりますので」
「はい、わかりました」
それから泊まりの準備は必要無い事や何時に出発する等決め別れる事になった、部屋に戻り。
(どうするの?)
「そうだな、自重なく進めばある意味下手に手を出してくる事も無いだろう、なんなら逆に俺の駒として動いてもらうのもありかもしれん」
(闇魔法なら隷属もできるしな)
「いや、そんな方法では無くても心酔させれば良いのだろう、それはそんなに難しくないように思える、彼女はBランク相当って言ってただろ、最深部に居るフェンリルや龍と戦う事になって簡単に倒せば敵対する事はまず無いだろうし」
(そうねフェンリルや龍は軍が出動しても倒せるか分からない魔物だからね、それを簡単に倒したら敵対する事はまずないだろうしね)
「まずはそんな感じでいこうと思ってる」
さてと明日に備えてゆっくり休むか。
なるべく日を空けずに投稿出来たら良いなと思ってます。
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よろしくお願い致します。




