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この世の不条理を全て踏み潰し進んで行く姿を見てください。
1日の工程は日が昇ったらすぐに出発し、2時間ぐらいで馬を休ませるついでに朝食を取る、その後2時間おきぐらいに休憩を挟み、日が傾けば野営の準備をし夕食、この世界はだいたい2食で昼は取らないか軽く何か取る程度だ、3食食べるのは王族や貴族ぐらいだ。
2日目も野営だ、3日目の夕刻に少し大きな街に到着し、宿で休み、次の日は1日移動はしない、これは馬車の点検や馬の休憩も兼ねている、そして3日かけてメルヒに到着だ計7日間の旅、なかなか有意義な旅になった、レクス達ともより中を深めた、他のメンバーも当初は俺を恐れていたが打ち解けてくれて、今度は一緒にダンジョンに行こうとの話になった。
領都メルヒ、人口は3万人程、王都が10万、3万は侯爵領と変わらない程の人口だ、メルヒの森は資源が豊で領都も潤っているメルヒ伯爵が王族派の有力貴族なのが伺える。
まずはメルヒ伯爵の屋敷へ向かう、いやその前にギルドに行き情報を仕入れるか?
(情報なんて私達を使えば分かるんじゃないの?)
「いや鑑定で知り得る情報じゃなくて、人から得る情報だったり、美味い飯屋が何処にあるかとか、宿の情報とか観光場所とかだな」
(なるほどね)
ギルドに着き受付で宿の情報や飯屋の情報を仕入れる、屋敷に向かう前に宿を予約し屋敷へ向かう。
大きな屋敷だな、まず門だ、馬車が通るから大きいのは当たり前だが、門から屋敷まで何百メートルあるの?サッカーコート何面って感じの庭、屋敷は4階建てでガラス何面付いてる?パッと見100面ぐらいあるんじゃないの?左右には塔みたいのあるし、もう城だよ、凄いな貴族ってやつは。
門番に依頼書とギルドカードを出す。
「その歳でAランクか・・・少し待っていてくれ」
また何か言われるかと思ったらスルーされた、やはり騎士になるんだから教育もされてるんだろうとその場は納得した、門番は連絡用魔道具なのか?誰かとやり取りしてるようだ。
「しばらくここで待ってくれるかるか?」
門の横に建つ兵舎の応接室らしき所で待たされた。
「ここから歩いて屋敷まで歩いて行くと時間もかかるし、1人で行かせる訳にはいかない、使いの者がこちらに来るので待っていてくれ」
そう言い門番は外に出ていくと、女性の騎士がお茶を持ってやってきた、その女騎士はまだ若く新米って感じだ。
「こちらを飲んで待っててください、それにしてもその歳でAランクですか凄いですね、私は騎士爵の父をもつ3女のリースと言います、まだまだ駆け出しですが、訓練や遠征に出掛けてる私が冒険者に登録したとしてBランク相当だと思います、余程の功績を残したんですね、執事のオニールがこちらに向かってます、しばらくお待ちください」
15分程待つと外から馬車の音がし、扉をノックされた。
「執事のオニールです、よろしくお願い致します」
「冒険者のレイだ」
なるべく日を空けずに投稿出来たら良いなと思ってます。
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よろしくお願い致します。




