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陰陽師伝説殺人事件  作者: 山本正純
第一章
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崖の下の村長

 喜田たちが森の方を捜索している。

「平井村長」

 中川宏一は中々村長が見つからないことにやるせなさを感じる。

「なんで村長が見つからない。この森は村民の庭ではないのか」

「暗いから村民の庭でも発見は難しいでしょう」

 宮川の言葉を聞き中川は彼の胸倉をつかむ。仲介に入ろうと喜田は彼らに近づいた。すると崖の下に人のようなものがあるのが見えた。

「崖下にいるのは村長かもしれません。あの崖にはどうすれば行けますか」

「案内する」

 中川は喜田を案内する。宮川と塚本は二人の後を追う。彼らは崖を迂回して現場に行った。中川は懐中電灯で人らしい物を照らした。それは村長の遺体だった。その遺体は崖から落ちたようだった。喜田は脈をとったがすでに亡くなっている。

 宮川は悔しそうに言った。

「なぜだ。なぜ村長はここで死なければならないのだ。」

この言葉に賛同するように塚本は呟く。

「かわいそうに。あの崖から落ちるなんて。」

 塚本の言葉に対して喜田は反論した。

「塚本さん。これが事故だと思いますか。」

「そうでしょう。」

「いいえ。これは殺人事件です。警察を呼んだ方がいいでしょう。」

 ざわついた空気が流れる。その空気を押し切り喜田は自己紹介をした。

「申し遅れました。警視庁刑事部参事官喜田と申します。」


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