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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
†フェアリー・ディファレント†

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『91』 ムカデ、覚醒

 今のムカデの攻撃で2人がやられた。何をしたのか、サッパリ分からなかったけど、かなりヤバい攻撃をしてきたのは間違いない。

 攻撃を食らった2人は、至近距離に迫っていたため、かわすことすら出来ないまま食らってしまった。


 その2人に慌てて近付く。

 怪我とかが一切無い。けど………死んでいた。心臓に手を当てたり、手首や首筋を触ったりしてみたけど、動いている様子が無かった。

 

 目の前で………初めて人が殺される瞬間を見てしまった。


 思わず2人から離れる。そして、無事だった人達にその事を伝えた。伝えた途端、全員の表情が暗くなった。あのラークさんとユーリさんでさえ顔を真っ青にして言葉を失っていた。


 ムカデは、私達を馬鹿にするかのように笑っていた。

 勝てる………と、一瞬でも油断して特に考えも無しに突っ込んでいったのがマズかった。そのせいで2人がやられてしまった。

 なるかもしれない………って分かっていたけど。こんなこと、あってほしくなった………!!



『雑魚が………雑魚が…………雑魚が雑魚が雑魚が雑魚が雑____』


「………………………………………ッ!!」





 

 _____キィィン!!ビキィッ!!_____






『おぉぅ………!!ふぅ………今の攻撃は良かったぞ。まさか、あんな幼い小娘に体にヒビを入れられるとはな』


「笑うな」


『笑うな?ハハッ、自分の力を知らないで突っ込んできたのはそっちだろう?簡単に返り討ちにされるなんて………ギャグという以外にどう言えばいいのかな?』





 

 ____キィィン!!ブォォォォン!!____






「アヤヒ!!落ち着け!!暴走するぞ!!」


「皆、ちょっと離れた方が良いかもしれない………やられた2人は俺とラークが連れて行く。今のアヤテトは………本当の化け物になりかけている………!!」



 私は、ムカデの発言に完全にブチ切れた。その抑えの効かなくなった感情を全身から灰色のスキルを溢れ出させることになっている。

 多分………暴走しかけているんだろうけど、意識はハッキリとしている。皆は私のスキルに巻き込まれないようにするために、近くの植物の太い茎の陰に隠れていた。

 出来ることなら、もう少し離れてほしいんだけどね。どこまで巻き込んじゃうのか、自分でも分からないからさ。それくらいにスキルのコントロールが難しくなっている。


 前なら、この状態になった途端に意識が無くなりかけて、自分の体の言うことが聞かなくなってくるということになっていたんだけど、そうなる手前の辺りで留まっているって感じ。


 意識があるだけ良い方だと思うけど、暴走する度に灰色の方のスキルが勝手に出てくるって危なすぎるよね。炎の方よりも絶対に危ないんだもん。

 こんな状態で、どうやって目の前のムカデを倒すことが出来るのか………答えは簡単。


 やるだけやるしかない!!皆に関しては、巻き込んじゃったらごめんねってことで。多分、死んじゃうような威力で巻き込むようなことは無いと思うから。大怪我は有り得るかもしれないけど………



『戦意喪失か………ならば、そろそろきめさせてもら_____』


「あ”あ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”!!!!!!」


「うおっ!?び、ビックリした…………」


「凄い叫び声だ………女の子の声とは思えない………まさに咆哮………」







 ____キュィィィン!!!!ドォォォン!!____





「うぉぉ………!!ヤバいヤバい………!!もう少し離れねぇと………巻き込まれるぞ!!」


『ごふっ………!!何なんだ………!!この常軌を逸したスキルの威力は………!!』


「まだまだ………!!私の怒りは………この程度じゃおさまらない!!」






 ____ブォォォォン!!ヒュン!!ヒュン!!ズドンッ!!____






「外し、た…………?ううん、かわされたんだね。本当、見た目から考えられない素早い動きが鬱陶しいよ……」






 ____ブォン!!ガキィィンッ!!____






『なっ………!!受け止められた………!?さっきは決まったのに………!!』


「同じ手が何度も通用するわけないでしょ?」


『小癪な………!!』



 まさか、同じ攻撃を同じ相手に仕掛けてくるなんて。ちょっとアホだよね。1回食らえば、だいたいの攻撃は見抜けちゃうものだから。

 しかも、最初は食らっちゃったときは目を閉じていたから。目が見えるだけで結構変わるし。そもそも、攻撃させる瞬間まで音が聞こえないこの攻撃を何とかするために目を開けて戦おうって決めたわけだから。


 私は両手の剣で受け止めていたムカデの尻尾を弾いて、瞬間移動で頭のところまで飛んで、体を回転させて勢いをつけると、その勢いを乗せて、スキルが纏われていた足でムカデの気持ち悪い顔に思い切り蹴りを入れた。


 




 ____キィィン!!バキッ!!ズドォォン!!____






『…………………………ッ!!』


「……………………………………………」



 私の蹴りは見事にムカデの顔面に決まった。ムカデは地面に顔面から突っ込んで、地面に顔をめり込ませて体をピクピクとさせていた。

 殆どの時、上半身?を浮かせてくれているから、こういう攻撃で頭を狙いやすいんだよ。


 私は着地して、剣を構え直した。

 嫌と言うほどに……嫌って言っても、フルボッコにしてあげるから………!!覚悟しておいてね?

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