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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
†フェアリー・ディファレント†

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『64』 ごちそうさまでした

「ふぅ………ユーリさん、ごちそうさまでした~」


「おそまつ!!」


「うっさい。耳がキーンってしてるから。ボリューム考えて喋ってよ。あー、本当にキーンってなっちゃるんだけど」


「俺もお前に股間を蹴られたときはキーンってよくなるぜ?もー、玉無くなったらどうしてくれんだよって………何度も何度も思い返したんだぞ?でも、その度に………その度に………!!『ロリが………ロリが………俺の股間を蹴ってくれた!!』ってな」


「ロリに股間蹴られるとか、普通に羨ましいんだけど」


(怖い………怖いよ、この2人………ちょっとしたお化けよりも怖いんだけど。股間蹴られたいって流石にヤバいって)



 夕ご飯が食べ終わり、3人で協力して後片付けをしている。片付けだけは手伝わないと、ユーリさんが大変だもんね。その時に、ラークさんが気持ち悪いことを熱く語っていたから、何とか聞き流そうとした。

 でも、言っていることが酷すぎて無視は出来ても、頭の中に残っちゃうんだよ。股間蹴られたいっていうのはヤバい。お尻とか背中とかならまだしも…………あっ、うん。殴られたいっていう考えが、そもそも分からないんだけど。


 股間でさえも、ダメージを受けても『痛み』じゃなくて『気持ちいい』になっちゃうなんて、レベルが高すぎる。いじめられたいっていう欲求が強すぎるって。

 

 こっちは反省させようとして、股間を蹴るということをしたのに、それが効かないとなると、私はどうすることもなくなる。

 あっ、今度から殴るとか蹴るんじゃなくて………剣でぶっ叩けばいい?じゃないかな?斬れちゃう部分じゃやらないけど、斬れない部分で股間を叩けば、良い具合にダメージを与えられるんじゃないのかな?


 鉄だし。ヘタしたら、鉄よりも硬い金属かもしれないし。うんこれなら流石に「殴られたい………蹴られたい………」って言ったりはしないよね?


 あっ、嫌、流石に可哀想かな?うーん、やっぱり可哀想かな。剣で叩くのは、本当に無くなっちゃうかもしれないくらいの大ダメージになっちゃうかも。

 そこまで酷いことは出来ないからね。うん、それは止めてあげよう。



「ユーリさん、お皿洗うの手伝いますよ?」


「お気遣いどーも。でも、手伝わなくて良いぞ?座って食休みしてていいから」


「そう言われても………作って貰っているから」


「良いの、良いの。その作った本人が大丈夫って言っているんだから、言うこと聞いてあげるのが、一番の気遣いっていうもんじゃねぇのか?」



 あっ、ユーリさん、無駄にちょっと格好いいこと言ったよ。今までのユーリさんを知らなかったら、普通にキュンってなっていた台詞だよ。

 

 私は、ユーリさんがそう言ったので、お言葉に甘える形でソファにくつろいでいた。お腹いっぱいなのと、色々な疲れもあって少し眠たい。ソファで横になり、寝そうになりながらもスマホをいじっていた。

 あぁ~、これは寝落ちパターンですね。スマホいじりながら寝落ちするよ、これ。それで目が覚めたら次の日になっちゃっているというね。普通によくあること。


 横になったら、眠気がどんどん増していく。瞼が勝手に落ちてくる。目を閉じた瞬間、秒で寝ちゃう気がするよ。

 でも、時間も時間な気がするんだよね。スマホの時間が正しければ、いつもならとっくにベッドに入ってスヤスヤ~っと夢の世界にレッツゴーしている時間帯。


 お風呂に入って部屋戻ろうかな。眠すぎてツラいです、はい。



「ふわぁ~、私…………そろそろお風呂入って寝ちゃってもいいですか?」


「良いぞ。ラークも風呂入って寝ちまうだろうからな。俺も片付け終わったら寝るつもりだし」


『よっしゃぁぁぁ!!!!寝るぞ!!寝るぞ!!寝るぞぉぉぉ!!!!』 


「おっ、上がったみてぇだな」


(ラークさんって、本当に生きていることが楽しそうだよね。てか、いつの間にお風呂入っていたんだろ?全然リビングから出ていったことに気付かなかった………)



 ラークさんに続く形で、私はリビングから出てお風呂に入ることにした。謎の叫び声が聞こえたことは、ユーリさんも触れなかったから、今回はスルーするしか無かった。


 後、部屋から出た瞬間、絶対にアニソンだよね?って感じの歌を歌っているラークさんの声が聞こえてきたけど、それもスルーした。高い音の部分が出し切れていなくて、そこだけは思わず笑いそうなっちゃった。

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