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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
†フェアリー・ディファレント†

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『4』 スキル乙女

 あまりに急なことで残っている男の人2人は、辺りをキョロキョロと見渡して落ち着かない感じ。多分、表情を見る限り、私に対して怖いって思っているんだと思う。


 全身が生まれたての子ヤギみたいにプルプルと震えていた。こんな子供に対していい歳の大人が怖がるっていうのは情けないと思う。


 ………けど、その子供が自分自身でも分からない力を扱えるんだとしたら、また話は変わってくる。今の状況は、そんなところかな?



「な、何なんだ………!?今の”スキル”、見たことないぞ!!」


「スキル?スキルってこの力のこと?」


「これにはもう絡まない方が良い………!!ヘタしたら死ぬ………!!」


「逃げるぞ!!」


(ありゃ?逃げちゃった。まぁ、これで一件落着かな?1人吹っ飛ばしちゃったけど、動いているから生きてるよね?うん、生きてるなら放っておこ。か弱き少女に集団で襲ってきた人を助ける理由なんて無いもんね)



 私は、両手に纏っているものを気合いで掻き消すと、何事も無かったかのように、路地裏から街中に戻った。

 

 本当に何だったんだろう。あの力………この世界に来てからだよね。今まであんな事無かったもん。

 手から火やら何やら出てくるなんて、少年漫画を読む小学生にとっては憧れだったりしたけど、実際使ってみたらみたで何も感じないもんだね。


 正直なところ、「あっ、使えるんだな。ビックリだね~」って終わった。使えたっていう驚きよりも、もう自分の命を守るために一生懸命だったから。そんなこと気にしている場合じゃなかったっていうのもある。



「あまり、やたらめったらに使っちゃったら危ないね。さっきみたいに、自分の意思とは無関係に人吹っ飛ばしたらマズい………とは言っても、コントロールの仕方も分からないしなぁ~」


(これが世に言う”じれんま”ってヤツなのかな?)


「うん?おっ、居た居た。お~い!!そこの白い髪の女の子~!!」



 げっ、また声を掛けられた。さっき出てきたばっかり追い払ったばかりなのに、また出てきたよ。この世界の治安悪すぎない?とんだけ小さい女の子好きなのかな。


 あれかな?さっきみたいな”ろりこん”って呼ばれる人達が多いのかな?うーん、この世界は幼い少女にとっては、生きづらいかもしれないね。

 

 って、考え事している場合じゃないや。あの不審者をどうにかして退治しなきゃ。なるべく、平和に終わらせることが出来れば文句なしだけどね。

 相手の出方によっては、さっきみたいに吹っ飛ばさないといけなくなるわけだけど。


 一応、しっかり相手をするっていう私も変わってる。スルーすれば良いのに、何で関わっていこうとするんだろうね。嫌な本能だよ。



「おぉ~?来た来た~?さっきの見て_____」


「はぁぁぁぁぁ!!!!!」



 

____バキッ………!!ブォン!!____




「ぬごっ!?い………いきなり…………過ぎ……ないか………?」


(あっ、やっちゃった。本能的に)


「だ、大丈夫ですか?すみません、本能的にやっちゃって………」


「嫌、良いんだ。いきなり大人の男から声を掛けられたら、誰だって怪しむもんな」



 思わず、やっちゃった。まだ何もされてないのに攻撃しちゃったよ。目の前の男の人は、私のスキルって呼ばれるらしい炎の拳をモロに当たっていた。


 今は普通に話しているけど、食らってすぐの時の男の人の表情は、本当に死にそうな顔をしていた。何か、凄い申し訳ない気持ちでいっぱいですね。

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