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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
†フェアリー・ディファレント†

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『182』 肉との戦い 

 早速、取り皿にお肉をどんどん乗せていく。あまり乗せすぎるのも良くないと思って、少しずつ取って食べることにした。愛生なんかは、こんもり取り皿にギリギリ落ちない程度まで盛っているけどね。零さないように気を付けてよ?


 取り皿に盛ったお肉を口に一口分放り込んでみる。

 おっ、美味しい……!!うまうまですね。これなら、あっという間に無くなるんじゃないかな。本当に凄く美味しいんだもん。ちょっとした良いお店で食べるご飯よりも全然2人が作ってくれたご飯の方が美味しいよ。


 シエルさんなんて「ふごっ、ふごっ」って言いながらも口の中にどんどんお肉を入れていく。出来立てで熱いからなんだろうけど、熱さなんてどうでも良くなるほどに食欲をそそっているんだね。

 後、口の周りにちょこんとソースを付けているのが、何とも子供らしくて可愛いなって思ってしまった。普段は大人びていて紳士なシエルさんが、口の周りにソースを付けている。何か良くない?共感できる人は居ない気がするけども。


 それくらいに人を夢中にさせるくらいの料理ってことなんだよ。皆して会話を忘れて、目の前のお肉を食べている。何かと、不思議な光景だと思う。5人が無言で目の前のお肉を無言で食べていくっていう、実に何とも言えない光景だよ。



「やっべー、こりゃあ我ながら最高傑作だわ。マジで箸が止まらねぇよ。うんうん………俺達ってやっぱり料理作るの、天才的に上手いんじゃねぇか?なぁ、ラーク君」


「そうだとも、ユーリ君。俺達は最高のコンビだ。俺達2人が居れば、出せない美味い味なんて無い!!だけど、このレベルで満足している場合じゃねぇよ。もっと高みへ………高みへ!!」


「あぁ!!そうだな!!」


「いつも以上にテンション高いね。2人とも」


「もう止まんなくなっちゃったんだろうね。ここまで美味しい料理を作っちゃって、自分達でもビックリなんだろうね」


「ふごっ、ふごっ、熱っ………はふっはふっ」



 ようやく2人が話し始めたと思ったら、また訳の分からないクダリが始まったよ。馬鹿な事言っていないで早く食べちゃおうよって言いたくなったよ。

 自分達でも美味しいって言っている料理を冷ましちゃうなんて勿体ないよ。あったかいうちに食べきってあげるのがベストだと思う。食べ始めて10分経たないくらいで、テーブルを埋め尽くして肉料理の半分以上が無くなっている。


 もう、取り皿に分けて食べるのも面倒臭くなったので、皆で直接料理をつまんで食べているって感じになった。だから余計に無くなっていくのが早いんだよ。

 最初とは違って会話をしながらでも減っていくスピードは変わらないんだよね。会話をしているって言っても、相変わらずシエルさんはお肉に夢中になってフガフガしか言っていないもん。


 そんなに急いで食べなくても料理は逃げたりしないのに。でも、作った側からすると、ここまでがっついてくれるのは結構嬉しいんだろうね。現に、シエルさんの食べっぷりを見て2人はどことなく嬉しそうな表情をしている。



「さぁ!!ここからがラストスパートだ!!皆!!一気に完食へ駆け出すぞ!!そぉれそぉれそぉぉぉれぇぇぇぇ!!」


「えいっえいっおー!!あはははは!!」


(し、シエルさん………!?ようやく話し始めたと思ったら………まさかのキャラ崩壊ですか!?)


「彩陽ちゃん。シエルさんが怖いよ………」


「それには激しく同意です」

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