『154』 コント【告白】
ご飯を食べ終わらせて片付けも済ませて、少し食休みをした後にテントの外に出た。あの2人、ずっと告白のヤツをやっているんだよ。即興アドリブで色々なパターンの告白の演技をしている。
よくあんなにもネタがポンポン出てくるもんだよね。ある意味才能かもしれない。しかも、100%で皆の笑いを取っているんだから、本当に才能があるのかもしれない。演技の才能じゃなくてお笑いの才能が。
「おっ、アヤテトとアキちゃん!!昨晩はよく眠れましたかな?」
「どうだ?どうだ?俺のユーリの愛の告白の演技は?素晴らしかっただろ?素晴らしかっただろ!?素晴らしかっ_____」
「3回も言わなくていいですよ。まぁ、面白かったですよ。告白の演技というか、普通にコントになってますけど」
「まぁ、ネタだからな。少しくらい笑いが起こってもらわないと困る!!それが俺達の愛の告白なのだから!!」
「さ、流石ラーク!!そこまで告白に対して懸ける思いの強さに痺れるぅ憧れるぅ~!!」
「『よいしょ!!』」
訳が分からないよ。そして、出ましたよ。伝説の名言の「痺れるぅ憧れるぅ~!!」が。
2人とも、あたかも自分達が言い始めたかのように言っているけど、ちゃんと元ネタが存在するんだからね。
しかも、割と有名な台詞であるわけだから、あまり元ネタのことを知らないと、「にわかが何言ってんだよ!!」って叩かれることだってあるかもしれないのに……
よくあるからね。元ネタのことを知らなくても、何かと印象に残る台詞を知っているっていうことが。他にも例えをあげるとするならば………「お前はもう死んでいる」とか?
2人のネタに皆が笑っている(愛生も私もずっと笑っている)ところに、笑いながらベテランさんが来た。笑いすぎて噎せちゃっている。どんだけ2人のネタがお気に入りなんですかね。
確かに面白いけれども!!あんなの笑うなっていうほうが無理だよ!!
「本当に………フハハハ……!!あの2人のネタは………エヘヘヘ………!!面白すぎて駄目だよ………!!」
「ベテランさん、おはようございます」
「おはようございます!!」
「おっは~!!ベェテランさんよぉ~!?」
「出ましたっ!!ベテリャンさん!!」
「アハハハ……おはよう。今日も朝から笑いの提供、ありがとうね。あっ、もう昼過ぎだね。うん、皆揃ったみたいだし、次の階層に潜り込むことにしよう。今度の階層は、ちょっとばかりヤバいかもしれないから、いつも以上に気を引き締めるように!!」
「ヘヘッ、やってやろうじゃん!!目に物見せてやるぜ!!主様よ!!アッハッハッ!!」
「よっ、ユーリ!!今日のお前は人一倍輝いているぜ!!」
ユーリさんのドヤ顔がウザい。腹が立つって程じゃないんだけど、地味にウザいんだよね。ラークさんなんて真顔でこっち見てくるからさ………笑っちゃうんだよね。
も~、そんな顔でこっち見ないでほしいんだけど。普段ふざけている人の真顔は反則だと思うくらいに面白いからね。あの真顔で訳の分からない動きとかされたら………腹筋が崩壊しそうだよ。
もう笑いすぎてお腹が痛いって言うのに………勘弁してほしいよ。




