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白銀少女戦記 〜醜悪と華麗の境界に、唱う偶像達〜  作者: 結城斎太郎
†フェアリー・ディファレント†

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『153』 攻略 ~6日目~

 朝、目を覚ましました。凄い体と頭がスッキリしている。これだけスッキリしている感じがあるっていうことは、それなりに寝られた時間が長いっていうこと。


 つまり、寝坊してしまった可能性があるっていうことにもなる。テントの外からでも、何やら騒がしい声が聞こえてくる。やっぱり、寝坊しちゃったのかもしれない。

 私も慌ててベッドから出る。って、その前に愛生は寝てるのかな?………ありゃ?もう起きている?まさか………置いていかれちゃったの?


 と思ったら、料理を作っている良い匂いがしたので、その方向を見てみると、愛生が大急ぎで朝ご飯を作っていた。既にテーブルの上には、おかず4品ほど乗っかっていた。

 愛生の手際の良さが、本当にプロかと思うくらいだ。真顔で淡々と料理を作っていく様子は、まさにコックにしか見えない。小学生なのに、ここまで料理が出来る人なんて、愛生以外に居ないんじゃないのかな?


 私は、その何とも言えない愛生のオーラで、声を掛けるどころかテーブルにも向かうことを躊躇っていた。この状況で私だけがご飯を食べるということが、少し悪い気がしてならない。


 そうこう悩んでいるうちに、愛生は料理を作り終えて、余った食材を食材用の冷蔵庫にしまっていた。そして、素早く使った調理器具を一気に洗っていた。


 ゲームオタクのはずなのに、何て無駄にハイスペックなんだろうか。そういうところがちょっと羨ましい………私なんて、こういう取り柄が無いからさ。



「……………ふぅ~、よしっ。終わった終わった…………ん?あっ、彩陽ちゃん!!お・は・よ~!!」


「ふぎゅ……!!うぐぐぐ…………ぷはっ……!!き、急に抱き着いてこないでよ~、さっきのは本当に息が止まるかと思ったよ?」


「えへへへ~♪ごめんごめん。じゃあ、早くご飯食べようよ。さっき外見てきたけど、皆して寝坊しているみたいだから、そこまで急いで食べる必要は無いかもね」


「で、でも………何か結構声が聞こえてきたけど………?」


『浩史!!浩史!!…………はぁ…………俺じゃ、駄目ですか?』


『禎丞君なら………うん、良いよ。ありがとうね、私を選んでくれて………嬉しい♪(裏声)』


『っておい!!話と違うだろうが!!裏声使ったら、雰囲気がめちゃくちゃだろうが!!』


「………………………………ね?」


「ハハハ………確かに大丈夫そう」



 愛生がゆっくり食べてもいいっていった理由が分からなくもない。朝から………嫌、もうそろそろでお昼くらいになるのかもしれないけど、寝起きのはずなのに何をやらかしているのだろうか?


 日本の名前のせいで一瞬誰だか分からなかったけど、すぐに2人の名前のことを思い出したから状況が分かった。

 ラークさんがユーリさんに告白をしている、という謎の告白の演技が始まっていた。騒がしい声の理由がこれって………私のさっきまでの慌てていたのが、物凄くアホらしく感じてしまう。


 騒がしい声っていうのは、多分笑い声か何かだったんだろうね。本当に元気だよね………でも、あの元気の良さが周りの雰囲気を明るくしてくれている。そう考えると、あの2人の存在ってかなり大きいんだよね。


 私は椅子に座って愛生の作ったご飯を食べることにした。

 目の前には、かなりの量の料理が並んでいる。だかしかし、実質2食くらい食べていない私にとっては、これくらいの量は何てことない。愛生も結構食べる方だから、寧ろ丁度良いくらいの量かもしれないね。



「それじゃ………食べますか~?」


「うん。じゃあ………一緒に言おうか?せーの………!!」


『禎丞……!!俺と一緒に………人生を歩んでください!!後悔はさせません!!どうぞ!!』


「……………………………いただきます」


「……………………………いただきます」


(最後の「どうぞ!!」って何?無線で告白してるの?)

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